MEMORANDUM

  小さくなる歩き方

◆ 原田知世あるいはユーミンの歌「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」から。

♪ 夕焼けに小さくなる くせのある歩き方
  原田知世/松任谷由実「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」(作詞・作曲:松任谷由実,1983)

◆ この俳句的味わいがある(とワタシには思われる)出だしの一行は意外と難しいのかもしれない。《Yahoo!知恵袋》にこんな質問。

◇ ユーミンの歌「ダンデライオン」の歌い始めの歌詞で「夕焼けに小さくなる、くせのある歩き方」とありますが、なにが小さくなるのでしょう? 気になって仕方ありません。
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1462082904

◆ この一行は日常的なコトバでは書かれていないから、そういう疑問をもつひとがいてもおかしくはない。ユーミンの歌詞の聞き間違いを集めたサイトによれば、

〔空耳ホイッスル - All About Jukeman !〕 ■ダンデライオン
  「夕焼けに小さくなる癖のある歩き方」
    →「夕焼けに(なるとだんだん)小さくなる癖、のある歩き方」(定番)
  「ずっと手をふり続けていたい人」
    →「ずっと手をふり続けて痛い人」(定番)

plaza.rakuten.co.jp/jukeman/4002

◆ 「夕焼けに小さくなる くせのある歩き方」の部分の勘違いは「定番」であるそうだ。ちょっと確かめてみよう。

◇ 私は何を勘違いしていたのか、「夕暮れ時になると、歩幅が小さくなるような歩き方をする、というクセのある人を、ずっと手を振って見送っていた」――と受け取っていたのです。
blogs.yahoo.co.jp/blue_dayfly/61220730.html

◇ 私はずっと、「夕焼けに小さくなる癖」のある歩き方~だと思っていて、「夕焼けに小さくなる癖」というのは、夕焼けの頃までずっと一緒にいた人と別れる時は、ちょっとしんみり寂しいけれど、それを表に出すのも恥ずかしいから、何となく照れ隠しに背を丸めて(小さくなって)歩いてしまう癖・・だと勝手に妄想解釈していました。
penser1.jugem.jp/?eid=547

◇ あのね。恥をさらすようなんだけどね ユーミンのダンデライオンっていう歌あるでしょ その中で 「夕焼けに小さくなるくせのある歩き方」・・・って歌詞あるでしょ~ 私ね。。。 実はね。。。 夕焼けに小さくなる「くせ」。。。がある人だと思ってのよ 夕焼けを見るとうつむいちゃって、なんか暗くなって肩を落として歩く そんな人の事だと思ってたのよ(爆) つい最近まで。
lovelinen.exblog.jp/11476639/

◆ なるほどなるほど。いるんだな、やっぱり。この歌の歌詞を読み返してみたけど、この箇所にかぎらず、あちこちに多様なレトリックが多用されているので、ぜんぶを理解するのはなかなか難しい。ぜんぶを理解しようなどという気もあまりない(ワタシにはさいしょの一行で十分)。ただ、さいごにちょこっとだけ書きつけておくと、まだ若かったころに、遠くを歩いていたワタシに気がついてくれたひとがいて、そのひとが言った「歩き方でわかるもん」というセリフをときどき懐かしく思いだすことがある。

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