MEMORANDUM

  黒ネコのタンゴ

◆ 『黒ネコのタンゴ』 のことをちょっと調べてみたら、ちょっとではすまなくなった。以下メモ書き(おっと、ここはもともとメモなのだった)。

◇ 当時わずか7歳だった皆川おさむが1969年 (昭和44年) に歌ったこの 「黒ネコのタンゴ」 は200万枚以上の大ヒットを記録しました。みおだみずほさんによって新たな日本語の詩がつけられたこの曲は、元々はイタリアで毎年行われている「ゼッキーノ・ドーロ」という子供のための音楽コンテストの入賞作品だそうです。
www.worldfolksong.com/songbook/masterpiece/kuroneko.htm

◆ オリジナルはイタリア。ゼッキーノ・ドーロ (Zecchino d'oro) 入賞作品。

◇ 「ちんちんぽんぽん」 はイタリアのゼッキーノ・ドーロという子供たちの音楽コンテストで第14回(1972)に入賞した曲で 「cin cin pon pon」 という題名で汽車が近くを通る歌です。どうみてもチンチンと聞こえるので和訳を変えてしまったということみたい。第11回は有名な 「黒猫のタンゴ」 原題:「Vorevo un gatto nero (黒猫が欲しかったのに)」です。2曲とも原曲も聞いてみるとなかなかかわいい曲です。
www.yomiuri.co.jp/komachi/reader/200407/2004070500183.htm

◆ 「ちんちんぽんぽん」 の原題が 「cin cin pon pon」 だったとは! 以下、イタリア語の歌詞の一部。

◇ Volevo un gatto nero, nero, nero,
 mi hai dato un gatto bianco
 ed io non ci sto più.
 Volevo un gatto nero, nero, nero,
 siccome sei un bugiardo
 con te non gioco più.
 (黒、黒、黒猫がほしかったのに、
  白猫をくれるだなんて
  あんまりじゃないか。
  黒、黒、黒猫がほしかったのに、
  キミはうそつきだから
  もういっしょに遊ばないよ)

 www.filastrocche.it/nostalgici/canzoni/volevo.htm

◇ ところで、フィンランドの日本の音楽について少々。ふだんこちらで日本の曲を耳にすることはほとんどないのだが、フィンランドの30代以上の人には馴染みの日本の歌が2曲ある。それは、「上を向いて歩こう」 と 「黒猫のタンゴ」。「上を向いて歩こう」 はやはり 「スキヤキ」 という題名で60年代に爆発的に人気が出て、そのあと何度も、フィンランド人歌手がそのカバーを歌っている。 / 「黒猫のタンゴ」 は日本で売れたすぐ後、フィンランドでも子供の歌手がフィンランド語で歌い、人気が出たそうだ。
www.shinshu.co.jp/lensai/finland/fin101_105.html

◆ フィンランドでも・・・。

◇ この曲を知っていると世代がばれるが、日本で一世を風靡したこの曲が、世界のタンゴを紹介するタンペレ・ラジオの番組で紹介された。歌詞もフィンランド語に翻訳され、かわいらしい声の男の子が歌っているのは、原曲と同じである。歌詞の中に 「日本から . . . 」 という部分があり、「そんなのあったっけ」 と家内と一緒に首をかしげたが、曲後の紹介でも日本のタンゴ曲と紹介されていた。 / 実はこの曲ムスタン・キッサン・タンゴ(日本語の曲名の直訳)は、来フィン早々にスーパーで適当に購入した童謡のカセットに、私が好きになった 「ミナ・ソイタン . . .」 の2つ前の曲として集録されており、頻繁に聞いていたのだが、「 日本から . . . 」 はない。たぶん、番組用に歌詞を一部変更したのだと思うが、故国の曲が紹介されることは、なぜか誇らしいから不思議だ。
www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/1825/980202.html

◆ フィンランド語のタイトルは、「ムスタン・キッサン・タンゴ」 (Mustan kissan tango)。以下、歌詞の一部 (訳はできません)。

◇ Hei, tanssi kissa tango, tango, tango,
 nyt mustan kissan tanssi sen ikioma on!
 Soi mustan kissan tango, tango, tango,
 se japanista lensi tänne meillekin.
 La-la-la-la-la-la, lal-la!

www.angelfire.com/la3/meeri/20laulut.htm

◆ さらには、フランスでも、韓国でも・・・。以下、次回。

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