MEMORANDUM

  粉雪

◆ またしても、コブクロから。

◇ みんな知ってるコブクロ。美しいメロディーとハーモニーで、僕も結構好きなアーティスト。中でも好きな曲は繰り返し聞くし、口ずさんだりもする。そんな曲は自然と歌詞にも注意がいく。すると、「メロディーはいいんだが、歌詞がどうもイマイチ・・・」と思えてくる曲がある。
minkara.carview.co.jp/userid/260054/blog/11888014/

◆ と、ブログに書いているひとがいて、たとえば、「NOTE」という歌の、

◇ 「そっと 肩を抱きよせながら 粉雪に濡れた道を」という部分。確かに“ベタ雪”じゃ美しくないだろうさ。“粉雪”という単語の持つイメージの方が断然美しいのは分かるよ。でも、粉雪じゃ道路は濡れない。道路が濡れるのはベタ雪だ。多分コブクロの二人は道路が濡れるベタ雪しか体験したことがなく、本当の粉雪をよくは知らないんだと思う。
Ibid.

◆ ワタシもそう思う。さらに、この歌は「粉雪に濡れた未来を」という一行で締めくくられているのだが、ワタシには「粉雪に濡れた未来」というコトバでいったいどのようなコトをイメージすべきなのかが皆目わからない。また、コブクロには「雪の降らない街」という歌もあるらしい。

◇ コブクロには珍しい冬をイメージした楽曲で、このタイトルは小渕の地元宮崎では雪が降らないことによる。離れ離れになってゆく恋人同士の手の中に溶けゆく雪をイメージした楽曲である。
ja.wikipedia.org/wiki/雪の降らない街

◆ まあ、宮崎出身ならしょうがないか、絵空事でも。

♪ 白い冬が街に降りて来た
  雪の降らない僕らの街に
  二人 手と手を重ね見上げた
  空一面の粉雪

  コブクロ「雪の降らない街」(作詞:小渕健太郎)

◆ 「粉雪」といえば、有名なのが、レミオロメンの「粉雪」。こちらはどうか。印象的なイントロに続いて、

♪ 粉雪舞う季節は いつもすれ違い
  レミオロメン「粉雪」(作詞:藤巻亮太)

◆ と始まる。そう、粉雪は降るよりは舞うものだ。わかってるじゃないか、と安心したのもつかの間、

♪ 粉雪 ねえ
  永遠を前に あまりに脆く
  ざらつくアスファルトの上シミになってゆくよ

◆ という箇所で、また不安がよぎる。「シミ」か。なんとも微妙な表現だな、これは。これについても、ブログに書いているひとがいて、

◇ いい曲だし、歌詞も悪くない。10代から20代前半おれもそんな曲をよく聞いていたなあと思い起こさせる曲である。30歳を過ぎて40歳近くなった今でも夢見がちなオレにとっては共感できるところはけっこうある。/ ただし、どこかの番組でレミオロメンのインタビューを聞いていて、ちょっと違和感があってすごく気になってしまった。粉雪は降ったらすぐに解けてしまうと言っていた。歌詞にも「粉雪 ねえ 永遠を前にあまりに脆く ざらつくアスファルトの上シミになってゆくよ」という一節がある。/ 雪国出身者の経験からすると、本当の粉雪は冬の特に寒い時期や乾燥している時に降る雪なので簡単には解けない。降り始めの少しぐらいは解けることもあるといえばある。しかし、実際は根雪の上に積もったり、アスファルトの地面の上を舞っていたりすることのほうが多い。またそれはそれで風情のある風景なのではあるが。/ 東京に降る雪はほとんどが(液体の)水分を含んだボタ雪で、これはすぐにアスファルトに解けてしまう。彼らの出身地は山梨ということなので粉雪が降ることもあると思うし、知識はあったと思う。ただ、山中湖で残雪を見て思いついたということだった。とするとこの曲が書かれたのはそれほど寒くない時期と考えられる。粉雪が降らない時期に書いたから、すぐに解けてしまう粉雪になってしまったのではないかと思う。しかし、ボタ雪では感動的な歌詞にはなりづらいのは事実である…。
monsoon.tabito.net/archives/17

◆ と、かなり長く(記事のほとんどを)引用してしまった。たしかに「ぼたぁ~ゆきぃ~」では、「ぼたぁ~もちぃ~」よりはましだろうが、ちと具合が悪いかもしれない。

◇ 以前、インタビューで藤巻さんがおしゃってたのは、「粉雪」っていうのは、すぐ消えて、アスファルトのしみになってしまうっていうイメージがあったそうで。。
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1010624075

◆ すぐ消える(融ける)ものかどうかは別にしても、粉雪には、どうやら、

◇ 粉雪ってはかなく脆いものなのに、何故叫んでゴツイイメージで歌わなければいけないのでしょうか…(苦笑)。
spicydrop.blog45.fc2.com/blog-entry-136.html

◆ とか、

◇ <粉雪の淡いはずの情景は、ひどくドラマチックな激情で彩られる>
haji.blogtribe.org/entry-720dbce95ffa28da02da0f1e1b0781a8.html

◆ とか、「淡くはかなく脆い」イメージ(先入観)がなぜだかつきまとっているらしいけれども、粉雪だって風が強まれば吹雪になるわけで、そんななかを車で疾走しながら、このレミオロメンの「こなぁ~ゆきぃ~」をBGMで聞けば、さぞかし気分が盛り上がることだろう。

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