MEMORANDUM
2003年04月


◆ きのう久しぶりに虹を見た。

17:56 高戸橋交差点 東京都新宿区

◆初島(熱海市)の海底送電ケーブルが切断された事件では、どうも「水中バーナー」なるものが使用されたらしいのだけれど、いったいどんなものなのだろう、水中バーナーって。海底で青白く燃える炎、そんなイメージが浮かんでくるのですが・・・。実際はいかに?

◆仕事が早く終ったので、只今インターネットカフェに来ています。実は初めてです。なかなかよいです。

◆まだインターネットカフェにいます。で、私は左利きで、マウスを左側で操作しているんですが、こういうところではすべて右側にマウスがあるので、えらく不便です(苦労しながら左に移動しましたが)。それでいろいろ思い出しました。小学校のころ、ハサミが上手く使えなかったことや、体育の時間に左利き用のグローブがなかったことやなんか。そうして今、ほんの少し人とずれているなあと感じるときには、その原因は少なからず自分が左利きであることによるのでは、と考えたりします。でもでも左利きのプライドは、いつまでも大切にしていたい・・・。

◆ 『BE-PAL』(5月号) を読んでいたら、フランス映画 『WATARIDORI』 関連の記事があった。で、この映画にも 「シロカツオドリ」 が登場しているらしい。

◇ Alcatrazはスペイン語で 「シロカツオドリ」 の意。当時、スペイン人がこの島のまわりのペリカンを 「シロカツオドリ」 と呼んだことが、この島名の起源となった。
www.haga-j.haga.ed.jp/kaigai/shiryo.htm

◆ なんでペリカンを 「シロカツオドリ」 と呼ぶのか? 似てるのか?

◇ ゴルフでは基準打数以下の成績に「-1」は「birdie(バーディー=小鳥)」、「-2」は「eagle(イーグル=鷹)」などと鳥の名前を付けていますが、「-3」に当たるのが「albatross(アルバトロス=アホウドリ)」。「鷹」よりも良い成績のはずなのに何だか不名誉な名前ですね。これはアホウドリが海鳥の中でも最大級で、鷹よりも大きいことから付けられたものです。因みに日本語名「アホウドリ」は陸上での身のこなしが鈍いことからそう呼ばれていますが、英語で言えば「ブービー賞」の名のもとにもなっている「booby(=カツオドリ)」が同じ立場の鳥と言えるかもしれません ^_^;。
wedder.net/kotoba/booby.html

◆ ちょっと鳥の名前が多すぎる。そのうち整理しなければ。

◆ アルカトラズの語源。

◇ When the Moors invaded and conquered Spain and Portugal in the 8th century AD they brought with them more than just superb architecture. Most of the Spanish words that begin with al- Alhambra Almaden Alameda alcohol algebra for example - are Arabic in origin. Al is the article the. To the Moors a bucket on an irrigation wheel that scoops up water was called an al catraz. The Moors thought that pelicans scooped up water in their large bill to carry to their young in the desert. So they named the pelican - the alcatraz. They don't actually do that. To the Spanish seafarers the word eventually came to mean not just pelicans but any seabird. The word was further corrupted into albatross.
www.footlooseforays.iohome.net/cgi-bin/Topic.pl?topic=31public

◇ Alcatrazの語源はスペイン語で「シロカツオドリ」という意味。1775年にスペイン人に発見されたときに島にいたペリカンをそう呼んだからだそうです。私が行ったときはカモメの巣と化していました。
www.tanitani.com/content/alca.html

◆ それもそのはず、このアルカトラズ島にはもともとペリカンなどいなかったのです(いたかもしれないけど)。そもそもアルカトラズとは別の島に与えられた名前だったそうで…

◇ When the first European Juan Manuel de Ayala sailed into San Francisco Bay in 1775 the local Costanoan Indians met him. Of course these native peoples already had names for all the geographic features of the area but that didn't stop ole Juan. His first morning in the Bay he was anchored near a tiny dense patch of trees so he named that place Saucelito which means a small thicket of willows. The first island that he visited he called Isla de Los Angeles or Angel Island after the Spanish tradition of naming places after the Catholic Feast days closest to the discovery date. A nearby island he christened Alcatraz after the thousands of pelicans and other seabirds wheeling around it. However the island he named Alcatraz was actually the one we now call Yerba Buena. How did this happen? Well an Englishmen sailing into the Bay made a typographical error in 1826. Captain FW Beechey accidentally transcribed the name Alcatraz onto a much smaller island thereby cementing the mistake into the Royal Navy's nautical charts. Yerba Buena Island was perhaps named for a common native mint. So two mistakes - one a typo and the other an observational mistake resulted in the name of the most popular tourist attraction in the Bay.
www.footlooseforays.iohome.net/cgi-bin/Topic.pl?topic=31public

◆ 以下、おまけ。

◇ 総合SMサイト アルカトラズ / このサイトはSMを愛好する方々のために出会いや交流、情報を提供するものです。 / 公序良俗に反するものの掲載はしておりませんが、中には性的表現も含まれておりますので18歳未満の方の閲覧を禁止します。
www.sm-alcatraz.com/

◇ アルカトラズ A.D.(監獄レストラン) / 現代社会に復活した監獄「アルカトラズA・D」扉を開けるとそこには現実とは隔離された異空間が…。鉄格子に囲まれて、囚人になった気分で食事を楽しむ一風変わった店だ。フード、ドリンク共にきわどいネーミングのものばかり。囚人の脱獄ショーも必見。
gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Tokyo/guide/0101/P018853.html

◆ 「現実離れしたい人、逮捕されたい人ぜひ当店に遊びに来て下さい」とは上記のレストランの店長のことば。「アルカトラズBC」もあるとか。なんだかな。

◆ アルバトロス(アホウドリ)の語源は、アルカトラズ(ペリカン)。

◇ probably alteration [probably influenced by Latin albus (white)] of alcatras from Portuguese or Spanish alcatraz (pelican) probably from Arabic alghattas (the white-tailed sea eagle) (Haliaeetus albicilla) from al- (the) + ghattas (white-tailed sea eagle)
www.spellingbee.com/activity.htm

◆ 概ね辞書の記述は一致しているようだ。すなわち、albatross はスペイン語またはポルトガル語の alcatraz (ペリカン) に由来する。この alcatraz は本来、アラビア語の alghattas に由来(al は the に相当、ghattas はオジロワシ)するのだが、ラテン語 alb- に「白い」という意味があり、それに引きづられて alca- が alba- になった。

◇ アルバトロスは、主に南太平洋に生息するアホウドリ科の総称で、信天翁 と名付けられた白い大型の海鳥である。アルバトロスの語源は、ポルトガル語のアルカトラズ(鵜の総称)アルカトラズの語頭Allayがc→g→b と転化し、黒い鵜が白い海鳥を意味するようになった。
www1.ocn.ne.jp/~hirogsni/gogen.htm

◆ 上の後半部分は意味がよくわからないが。

◆ 漢字で「信天翁」と書いて、アホウドリと読ませたりもするのだが…

◇ この機関誌【富山商船高専学生会機関誌】『信天翁』のタイトルが読めない人が多い。 // 中国で「信天翁」としたのは、この鳥が魚を餌とするにもかかわらず、魚を取る能力がなく、魚鷹(ミサゴ)がたまたま捕えた魚を落とすのを待ち構えていて、これを拾って食べるとされたからである。調べてみると、確かにアホウドリは潜りが不得意で、海面に浮いてきたイカや魚やプランクトンを食べる。しかし、他の鳥の餅を横取りするのは同じ大型の海鳥で海におりることができない軍艦鳥の習性である。
www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/ahodori.html

◆ ボードレールの有名な詩に L'Albatros というのがあって、それを検索しているうちに見つけたサイトふたつ。
* http://home.carolina.rr.com/alienfamily/flowers.htm
* LES POETES DU XIXe SIECLE (http://www.poetes.com/)

◆ フランス語原文(最初の一節のみ)

Souvent, pour s'amuser, les hommes d'équipage
Prennent des albatros, vastes oiseaux des mers,
Qui suivent, indolents compagnons de voyage,
Le navire glissant sur les gouffres amers.

◆ 英訳も無数に見つかるけれども…

◇ Often to pass the time on board the crew
will catch an albatross one of those big birds
which nonchalantly chaperone a ship
across the bitter fathoms of the sea.
(Richard Howard )

www.geocities.com/diwakerr/baulbat.html

◇ Often for fun crewmen catch albatrosses
great ones of the ocean that follow
casual companions of the voyage
as the ship glides over the deathly deep
(Fred Beake)

www.bath.ac.uk/~exxdgdc/lynx/lynx59.html

◇ At times the mariners afar from hankered ports
Catch for a senseless fun impaling ocean roads
A dainty albatross a leaden-footed bird
That follows alongside the quest-aspired boats.
(Boris Leyvi)

www.vladivostok.com/Speaking_In_Tongues/Baudelaire-eng.html

◇ Often to amuse themselves members of the crew
Will trap albatross those gigantic birds of the sea
Who follow them leisurely companions on their voyage
While the ship glides over the briny deep.
(Barry Tobin)

www.geocities.com/Athens/Forum/1719/albatros.html

◇ Often to amuse themselves the crew of the ship
Would fell an albatross the largest of sea birds
Indolent companions of their trip
As they slide across the deep sea's bitters.
(?)

home.carolina.rr.com/alienfamily/2.htm

◆ 『週刊文春』(4月10日号)を読んでいたら、『50羽から5000羽へ』(どうぶつ社)というアホウドリの研究者が書いた本の書評(著者へのインタヴュー構成)が載っていた。で著者の長谷川博曰く、

◇ (アホウドリを英語では)「アルバトロスですよね。ゴルフだと、バーディ(小鳥)、イーグル(鷲)の上。それだけよく飛ぶんです。」(p.137)

◆ まったく目からウロコ。鳥つながりだったとは。考えたこともなかった。

◇ だれもがその名を知るアホウドリは特別天然記念物に指定され絶滅危惧種となっています。// 東邦大学の長谷川博先生は1976年よりアホウドリの調査と保護の研究をつづけ伊豆諸島の鳥島で、繁殖率を増加させることに成功しました。
www.aurora.dti.ne.jp/~nature/dr_albatross.html

◇ <羽毛製品のために乱獲され、1949年にアメリカの鳥類学者オースチン博士が鳥島や小笠原諸島を調査した際には一羽も発見できず地球上から絶滅したと発表されました。ところがそれから2年後に鳥島の南東端にある燕崎で、10羽ほどのアホウドリが繁殖しているのを発見されました。そしてようやく島にある気象観測所の人々により保護活動が始められたのです。/ アホウドリは1956年に天然記念物、'62年には特別天然記念物に指定されました。
www.aurora.dti.ne.jp/~nature/what%27s_albatross.html

◆ 『アホウドリ復活への軌跡』(東邦大学メディアネットセンター)というサイトがあった。

◇ 標準和名はアホウドリ、学名は Phoebastria albatrus 1769 (またはDiomedea albatrus )です。/ かつては、いろいろな地方名がありました。日本列島の近海には3種のアホウドリ類が生息し、繁殖していました。昔は、それらの個々の種を区別しないで、アホウドリ類を総称して、伊豆諸島の八丈島や小笠原諸島では「ばかどり」(馬鹿鳥)、京都北部沿岸地方や沖縄では「あほうどり」(信天翁、阿房鳥)と呼んでいました。/ これらの名前は、アホウドリ類が陸上ではのろまで、人間によって容易に捕まえられたことから名付けられました。九州北部沿岸地方では、鯨といっしょによく近海に来ることから、「らい」あるいは「らいのとり」と呼ばれ、山口県日本海沿岸地方では、沖にすむ大きく美しい鳥という意味で「おきのたゆう」(沖の大夫)と呼ばれました。また、沖にすむ立派な鳥という意味の「おきのじょう」(沖の尉)という呼び名もありました。さらに、北海道ではアイヌの言葉で「しかべ」、高知県では「とうくろう」、関東では「だいなんかもめ」と呼ばれ、そのほかに、漢語的表現の「おおとり」(大鳥、巨鳥)とか「かいが」(海鵝)などの名前もありました。八丈島や小笠原諸島では、アホウドリという特定の種を示すときには、「しろぶ」とか「しらぶ」と呼ばれ、また「白海鵝」と書かれ、クロアシアホウドリは「くろぶ」と呼ばれ、「黒海鵝」と書かれました。/ 英名は、Short-tailed albatross Steller's albatross または Coastal Albatross と呼ばれています。Steller's albatross は、カムチャツカ沖の海でこの鳥を採集したベーリング探検隊の博物学者 G. シュテラー( Georg Wilhelm Steller )にちなみます。この名前は短くて便利なのですが、生物の種が個人の所有物のような印象を与えるのでふさわしくなく、その生物の特徴によって名前をつけるという考え方から、のちに Short-tailed albatross が一般的に使われるようになりました。この名前は、シーボルトが日本で採集した、この種の幼鳥の標本にもとづき、テミンク(Coenraad Jacob Temminck )が『日本動物誌( Fauna Japonica )』(1835)で記載した種名 Diomedea brachiura (のちに albatrus のシノニムと判明した)にちなんでいると思われます。すなわち、種小名の brachiura は、brachi = brachy = short、ura = tail で、「短い尾をもつ」という意味です。ただし、この種がアホウドリ類の他の種に比べて特別に尾が短いというわけではなく、生物学的特徴にもとづく命名という考えかたからすれば誤解を与え、本来はこれも不適当な名前といえます。
www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/ahoudori/Text/Qamp;A.html#Chap1

◇ ゴルフに「鳥」が現われたのは1903年。それまで誰も破ることができなかったロングホールのパー(標準打数)を、米国のアマチュア選手が破ったのがはじめてです。打ったボールはまるで小鳥が飛んでいるように見えたのでしょう、一緒にいた仲間は思わず「ザッツ・ア・バード!」と叫び、この「鳥のように」飛んだ話がひろまり、やがてパーより1つ少ないスコアを「バーディー」と呼ぶようになりました。/ さらにパーより2つ少ないスコアが出て、これは小鳥(バーディー)より強いという意味で「イーグル(鷲)」となり、ついに1921年、英米アマチュア国際対抗試合で、ボビー・ジョーンズ(米)が、パーより3つ少ない、前代未聞のスコアを出したのです。そして、栄光ある鳥の名前は「アルバトロス」。名付け親はそのときの敗者側のシリル・トレイ(英)。(摂津茂和コレクション第2巻「ゴルフ千夜一夜」・ベースボールマガジン社) / さて、アルバトロスは属名ディオメディア。ギリシャ伝説の英雄の名に由来します。死後、南イタリアの沖の小島に葬られ、海鳥になったと信じられました。
www.suntory.co.jp/culture/birds/ahoudori/golf.html

◇ サントリー愛鳥キャンペーンは1973年にスタートして以来、一番身近なところで環境の悪化を知らせる野鳥の保護を通じて、自然環境の保護を訴えてきました。 / 様々な啓蒙活動を行う一方で、具体的に保護活動に協力するため、1992年から「サントリー・アルバトロス募金」を設置し、みなさまからいただいた募金を鳥島でのアホウドリ保護活動に役立てています。
www.suntory.co.jp/culture/birds/ahoudori/

◆ 先日、さいたま市立浦和博物館の広報誌を手にする機会があった。で、そのタイトルが「あかんさす」。

◇ 「アカンサス」とは,古代ギリシャ・ロ-マに由来し,金沢大学の校章にも使われている植物の名称(和名「ハアザミ」)である。
www.kanazawa-u.ac.jp/news/acun.htm

◇ 『アカンサスニュース』は,写真をふんだんに使用した金沢大学月刊広報誌です。
www.ad.kanazawa-u.ac.jp/ad_koho/acanthus/acanthus/default.htm

アカンサス 南欧などに分布する大型多年草。建築工芸の分野ではノコギリ型の葉をあしらったレリーフをこう呼ぶ。古典主義建築に多用され、県庁舎本館にも正面の柱や正庁の天井、壁、階段周りなど随所に見られる。
www.shimotsuke.co.jp/hensyu/kikaku01/kentyousya/kentyousya1.html

◇ acanth-とは、「とげのような」という意味 / パルテノン神殿の大理石の柱に,この葉がモチーフとなって彫刻されています。
www2u.biglobe.ne.jp/~happym/essay/garden/helen/acanthus.html