◆ 献血に行ったら、受付のひとがワタシと同じ誕生日だった、というハナシを書いた。ワタシはこういう 「たまたま」 が大好きだ。とはいえ、自分自身に 「たまたま」 がそうそう起きるわけでもないから、そんなときには、他人の 「たまたま」 を読んだり聞いたりして満足する。 ◆ 司馬遼太郎がフランシスコ・ザビエルの足跡をたどって、出生地であるバスクを訪れたときのこと。ザビエルという名前は珍しいものだと思っていたが、そうではないことに気がつく。 ◇ 「スペインではざらにいますよ」 ◆ おやおや。この名前は 「ざらにいる」 そうだから、たいした 「たまたま」 ではないのかもしれないが、ギリシャでソクラテスさんに出会うほどには、びっくりしてもいいだろうか? あるいは、同じ本に、犬養道子から聞いたハナシとして、フランス・バスクの田舎町のバス停を・・・ ◇ 「降りたものの、カンドウさんの生家がどこにあるかなど見当もつかないし、ちょっと困った気になっていたら、むこうから老婦人が来たの」 ◆ ワタシの日々の生活にもこんな 「たまたま」 がたくさんあればいいなと思う。 |
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