◆ 《asahi.com》 を見ていたら、「150台の都バスがスリランカに譲渡」 というニュースが。 ◇ 津波で被害を受けたスリランカ支援のため、東京都から譲渡された中古バス約150台のうち60台が9日朝から、横浜市の大黒埠頭(ふとう)で貨物船に積み込まれた。同日中に積み終わり出港、今月下旬に同国コロンボへ到着する。 / バスは、東京の排ガス規制に適合しないため廃車予定になっていた。一方、スリランカでは津波被害で公営バス2000台が被災しており、「捨てるぐらいなら譲って」 と、都バスの第二の人生が実現した。
◆ 関係ないけど、アルゼンチンのブエノスアイレスでは東京の地下鉄丸の内線の車輛と名古屋市営地下鉄の車輛が第二の人生を送っているとか。参考:《ブエノスアイレス地下鉄・物語》 |
◇ 昨年の夏には一家で二週間、タイへ旅行されている。眞子さま、佳子さまには初めての外国訪問で、巨大なナマズや水牛にカルチャーショックを受けられたようだ。 ![]() ◆ 巨大ナマズもやはりカルチャーだろうか? そんな疑問はあとにして、秋篠宮家はわりと外遊されてるようで、スリランカにもその足跡を残されていた。写真はデヒワラ動物園で見かけたプレートで、 ◇ MESUA NAGASARIUM / THIS TREE WAS PLANTED BY / HIS IMPERIAL HIGHNESS PRINCE AKISHINO / ON THE OCCASION OF THE VISIT OF / THE PRINCE AND PRINCESS / TO THE ZOOLOGICAL GARDENS / ON 8TH NEVEMBER 1992 ◆ 1992年に当地を訪問された秋篠宮ご夫妻が MESUA NAGASARIUM という樹木を植樹されたと書いてある。NAGASARIUM ではなく NAGASSARIUM が正しいと思われる。。この木はシンハラ語で Na-mal。mal は木のことだから、ナーの木。スリランカの national tree だそうだ。 ◇ The “Na Tree” botanically known as “Mesua Nagassarium” was adopted as the National Tree of Sri Lanka on 26 February 1986. ◆ 学名 Mesua nagassarium は Mesua ferrea のほうが通りがよいようで、英語では ironwood tree、日本語ではセイロンテツボク(セイロン鉄木)。 ◇ The wood of Mesua ferrea is very heavy it is used for railroad ties and building needs. Its resin is slightly poisonous but many parts have medicinal properties. ◆ とにかく役に立つ木なんだそうだ。 |
◆ スリランカには行ったけれど、よく考えてみると、スリランカのことはなにも知らない。たとえば、その歴史。もちろん、スリランカがかつてセイロンと呼ばれていたことは知っているけれど、インドの属国であった時期があったのかどうか、となるとよくわからない。在日スリランカ大使館のサイトによれば、 ◇ スリランカは古代から、様々な名前で知られている。ギリシャ人は「タプロバネー」と、アラブ人は「セレンディブ」と呼んでいた。昔の植民地時代は、ポルトガル、オランダ、イギリスはそれぞれ、「セイラオ」、「ゼイラン」、「セイロン」と呼んでおり、おそらく「シンハラドゥウィーパ」に由来している。スリランカは古代の「輝く島」という土地固有の意味がある。 ◆ ポルトガル、オランダ、イギリス。これが、16世紀以降、セイロン島を支配してきた国々の名前。 ◇ Occupied by the Portuguese in the 16th century and the Dutch in the 17th century the island was ceded to the British in 1802. As Ceylon it became independent in 1948; its name was changed in 1972. ◆ 1948年にイギリスから独立し、スリランカとその国名を変えたのは1972年のことである。 ◇ インドの南にぽっかりと浮かぶ島・スリランカは北海道を一回り小さくしたほどの大きさで、1972年の新憲法公布とともに「セイロン」から現在の名前に改名されている。 / 世界地図を見てのカタチからして、「インド洋に落ちた一滴の涙」とか「インドから落ちたマンゴー」などと揶揄されるが、実際には語源通りの「光り輝く島」、「歴史ある国」というのがぴったりの印象だ。 ◆ 「インド洋に落ちた一滴の涙」、あるいは 「インドから落ちたマンゴー」、どちらもなんとも美しい詩的表現で、けっして「揶揄」などではない。とくにマンゴーの比喩が秀逸だと思うけれど、日本語以外でこの表現を見つけることができないでいる。涙の方が一般的なようで、英語では「Teardrop of India」という表現をよく見かける。 ◇ Sri Lanka is shaped like a giant teardrop falling from the southern tip of the vast Indian subcontinent. ◆ それにしても、北海道より小さな島だったのか。外務省のデータによると、 ◇ 65607km2(北海道の約0.8倍) ◆ おまけに、《国土地理院》 のデータ(平成15年10月1日時点)によると、北海道の面積は 77982.31km2、九州 36733.48km2、四国 18298.14km2 だそうだ。なるほど。なんとも正確そうな数字である。 ◆ おまけのおまけ。「教えて! goo」の質問より。 ◇ 知り合いがこの冬に北海道を旅行したときに聞いた話らしいのですが・・・。 / 北海道の面積は実は本土の面積とそんなに変わらない。ただ日本地図はバランスを考えて今の様に描かれているというのです。 // このことについて詳しくご存知の方がいらっしゃったら教えてください。 |
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◆ なぜだかジャームッシュの映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』の一場面を思い出す。真冬のエリー湖。何も見えない。だれもいない。
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