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◆ こんなニュース記事を読んだ。《asahi.com(朝日新聞社):空きビルが和モダンな宿に変身 壊さず使う道探る 大阪 - 社会》 ◇ 取り壊されるはずだった大阪市西区のビルが、外国人観光客らをターゲットにした宿泊施設に変身した。ビジネスホテルでもなく、民宿とも違うが、部屋は和風かつモダン。改装を手がけた建築設計事務所は、欧米に比べ寿命が短いとされる国内の建築物のあり方にも一石を投じたいという。「ホステル64(ロクヨン)オオサカ」。ビルの建築年(1964年)にちなんで名付けられ、3月中旬にオープンした。初の外国人客となったドイツ人のマイケル・ヒルベルグさん(34)とソニア・シュバッパさん(34)のカップルは特別室(1室1万4700円)に泊まった。〔後略〕 ◆ この記事からドイツ人の旅行好きというテーマに導かれるひともいるかもしれないが、ワタシがこの記事に惹かれたのは1964という数字で、1964年、昭和39年に、このビルと同じ年にワタシは生まれた。さいわいワタシはまだ取り壊されてはいないが、長年住んでいたボロアパートが取り壊されることになったので、引越をした。引越した先もボロアパートで、建物はワタシより年上の1962年生まれ。 |
◆ オーエス劇場というと、ストリップ劇場のことかと思われる方も多そうだが(多くないか)、こんなオーエス劇場もある。 ![]() ![]() ◇ 沖浦 そうそう。大阪ならディープ・サウスと呼ばれる「新世界」。やはりかつて差別されていた地区ですが、特に飛田遊廓のすぐそばの小屋、オーエス劇場がいいですね。昔ながらの木戸で、世間ではあまり名も知られていないドサ回りの一座の幟(のぼり)が、戦前そのままの狭い長屋通りに何本もはためいています。 ◆ 今年の1月5日、通天閣を初めて見た。京都に住んでいたのに、おとなりの大阪にはあまり行くことがなかった。というわけで、大阪の地理にかなり疎い。いま大阪の地図を見ている。市内に24の区。東京の23区より多いんだな。大阪にはキタとミナミがあることは知ってたけど、その先に「ディープ・サウス」があることを、地理的によく理解していなかった。通天閣のある新世界、日雇い労働者の街・釜ヶ崎(あいりん地区)、特殊な料亭が立ち並ぶ飛田新地などの地名を聞きかじったことはあるけれど、それらがどのような位置関係にあるのかはまったく知らなかった。天王寺動物園で「カバのナツコ」を見た帰り、あたりをぶらぶら散歩しているときに目についたのが「ドサ回りの一座の幟」がはためくオーエス劇場だった。 ◆ オーエス劇場というと、梅田にあった映画館(現在TOHOシネマズ)のことかと思われる方もおられるかもしれない。 ◇ 〔Wikipedia〕 創業者の小林一三によると、社名の由来は綱引きのかけ声の「オーエス」から採ったようである。 |