◆ 気象庁のコトバ。 ◇ 気象庁は14日、関東甲信で梅雨明けしたとみられると発表した。平年より6日、昨年より5日早かった。 ◇ 「入梅(にゅうばい)が明けたね」 ◇ 降リ初メテ、凡ソ三十日間ニシテ、雷鳴アリテ絶ユ ◇ 「オープニング・ツユ!」 ◆ 東京も梅雨が明けた。毎年(というかここ数年)、「梅雨明けしたとみられる」という気象庁独自の言い回しを使ったニュースを聞きいたあと、車椅子のKさんの「入梅が明ける」という(ワタシにはいまだになじめない)表現を耳にし(「入梅」)、さらには、『言海』の「梅雨」の語義解説のなかの「雷鳴アリテ絶ユ」という爽快な一節を思い出して(「『言海』」)、ほんとうに梅雨が明けたんだなと実感する。 ◆ 今年は、それにもうひとつのコトバがはさまることになった。トラックのラジオが梅雨明けを告げたあと、ドライバーのMくんはそのニュースにすかさず反応して、「オープニング・ツユ!」と叫んだのだった。Mくんはファンキーな若者だから、いつもこのような調子で、おどろくほどのことはなにもない。ただ、せっかく梅雨が明けたというのに、「オープニング・ツユ!」はないだろう、そう思ったのだった。とにかく「ツユ・イズ・オーヴァー!」。 |
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