◆ 「には」のハナシを書いたので、今度は「では」のハナシを書くことにしよう。では、 ◇ でわではにわににわにわとりがいる。でわではうらにわにはにわにわとりがいる。 ◆ またニワトリになってしまった。これでは、あまり「では」の出る幕がないではないか。がんばってあれこれ「では」を探してみたが、そもそも「では」はあんまり出たがりではないのかもしれない。きっと出不精なんだろう。「では」のハナシはやめて、「上では」のハナシにする。ではでは、 ♪ 暦の上ではもう春なのに ◆ いや、まったく。寒いどころではない。今日も寒い。おしまい。ああ、終わっちゃったよ。では、さようなら。 ◆ 以下、おまけ。「では」ではなくて「の上」のハナシ。《教えて!goo》に変な質問。この質問者、質問する立場なのに、妙にえらそうなのである。 ◇ 皆さんは「暦の上では・・・」の正しい意味を説明できますか。 ◆ もちろん、こんな質問に回答するひとは少ない。正しい意味などさっぱりわからないが、とりあえずワタシが回答みると、こんなところか。まず暦というのは今のコトバでいえばカレンダーです。年末にあちこちでタダで配ってる、あのカレンダーです。好きなのを買うひともいるようですが、ワタシは買いません。買いませんが、せっかくなら、1枚で1年分のものよりは、1ヶ月ごとで12枚のものがいいです。日めくりだとなおいいかというと、そういうわけでもありません。ずぼらなので、かえって使いにくくなるからです。そのカレンダーの上に、いろいろ書いてあるんですね。2月4日は「立春」とか。5月20日は「Saturnian の誕生日」とか(書いてなかったら、書き足しといてください)。「暦の上では」というのは、そういう意味です。「紙のカレンダーの上では」という意味です。まあ、紙じゃなくてもいいかもしれませんが。木とか金属とかプラスチックとか。でも、そういったおしゃれなカレンダーには、「立春」とか「Saturnian の誕生日」とかはあんまり書いてないと思うので、できれば紙のがいいです。それに、紙なら、「暦の中では」とか「暦の下では」とかになったりする可能性があまりないので、便利です。 ◆ 「~の上では」の「~」のところに当てはまるものは、いろいろある。「畳の上では」とか「ベッドの上では」とか「屋根の上では」とか「船の上では」とか「山の上では」とか「舞台の上では」とか「土俵の上」では。「雪の上では」なんてのもある。「机の上では」、ついで「計算の上では」というあたりから微妙になって、「歴史の上では」とか「理屈の上では」とか「経済の上では」とか、こうなってくると、そろそろ限界である。ワタシには、歴史の「上」とか理屈の「上」とかをイメージすることができない。さっぱりできない。 ◆ で、「暦の上では」というのは、上の例でいうと(デタラメだが)、「机の上では」と「計算の上では」のあいだくらいに位置するんじゃないか。「暦の上では」というコトバを聞いたときに、リアルに具体的なカレンダーを思い浮かべるひとが、減りつつはあるだろうけど、まだまだいるんじゃないか。と、そんなことを考えました。では、さようなら。 |
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