◆ 宇宙飛行士の毛利衛さんは、《Wikipedia》によれば、 ◇ 〔Wikipedia:毛利衛〕 幼い頃はカマキリと水泳が大の苦手で、風呂で溺れそうになったことがある。航空事故に遭遇したこともあるが、死ぬのは怖くないという。 ◆ 毛利さんはさておき、この文章、なんともへなへなでへろへろで、そのうち書き換えられてしまいそうな気もするが、こういった文章も嫌いではない。自分にはとても書けそうもないから、新鮮な感じがして何度も読み返してみる。正直なところ、さっぱりわからない。わからないから、あとは自分で勝手に考える。ワタシなりに要約すると、水泳も航空事故も省いて、 ◇ カマキリは怖いが、死ぬのは怖くない。 ◆ ということになるだろうか。ワタシはカマキリも怖いし、死ぬのも怖い。 ◆ 先日、ハラビロカマキリを見た。このハラビロカマキリというやつ、その広い腹にハリガネムシを抱え込んでいたりするのだから、恐ろしい。それならば、怖いのはカマキリではなくて、ハリガネムシではないか? そうかもしれない。ならば、あのカマキリの眼は怖くはないか? かたときも逸らさずにコチラを睨みつけているあの眼は? かわいいって? ◇ 〔2ch〕 カマキリは昆虫にしては『目が合う』よね? やつら黒目キョロキョロうごかすから、目が合う昆虫ってほとんどいなそうだから感激。 ◇ 〔ザ・むし:昆虫裏日記〕 私は小さい頃、つらいことがあると野原にいってカマキリに話しかけていました。”おわりの会”で袋叩きにあった後などはよく野原に行ったものです。なぜカマキリに話しかけるのかといいますと、彼らはちゃんと私の目を見て話を聞いてくれたからです。彼らは私の「何もわかってくれないんだ、大人は」などのつまらない話にも、そっぽを向くことはありませんでした。彼らの大きな複眼の中の黒い瞳は、常に私のほうを見ていてくれたのです。 ◆ あのいつでも目が合うカマキリのちいさな「瞳」は、じつは、「偽瞳孔」(pseudopupil)というものだそうで、よくよく考えれば(よくよく考えなくても)、昆虫の眼は複眼なので、ヒトのような「黒目」などあるはずもない。なんのことはない、こちらがカマキリの眼を見れば、かならず「目が会う」仕組みになっているだけのことなのだった(詳しい説明は別なサイトを探してください)。ハラビロカマキリのことを、 ◇ 〔も吉の昆虫記〕 ハラホロヒレハレに似た語感の昆虫である。 ◆ と書いているひともいるが、語感というのはひとそれぞれで、ワタシからすれば、ハラビロならぬハラグロカマキリということになるだろう。まんまとだましやがって! とはいえ、「人の目を見て話す」ことが苦手なワタシにとってはうらやましくもあり。いっそ、カマキリになってしまおうか。死ぬのは怖いが、生まれ変わるのは怖くないかも。 ◆ ところで、毛利さんは、カマキリのどこが苦手だったんだんだろう? |
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