MEMORANDUM

  カマキリ怖い

◆ 宇宙飛行士の毛利衛さんは、《Wikipedia》によれば、

〔Wikipedia:毛利衛〕 幼い頃はカマキリと水泳が大の苦手で、風呂で溺れそうになったことがある。航空事故に遭遇したこともあるが、死ぬのは怖くないという。
ja.wikipedia.org/wiki/毛利衛

◆ 毛利さんはさておき、この文章、なんともへなへなでへろへろで、そのうち書き換えられてしまいそうな気もするが、こういった文章も嫌いではない。自分にはとても書けそうもないから、新鮮な感じがして何度も読み返してみる。正直なところ、さっぱりわからない。わからないから、あとは自分で勝手に考える。ワタシなりに要約すると、水泳も航空事故も省いて、

◇ カマキリは怖いが、死ぬのは怖くない。

◆ ということになるだろうか。ワタシはカマキリも怖いし、死ぬのも怖い。

◆ 先日、ハラビロカマキリを見た。このハラビロカマキリというやつ、その広い腹にハリガネムシを抱え込んでいたりするのだから、恐ろしい。それならば、怖いのはカマキリではなくて、ハリガネムシではないか? そうかもしれない。ならば、あのカマキリの眼は怖くはないか? かたときも逸らさずにコチラを睨みつけているあの眼は? かわいいって?

〔2ch〕 カマキリは昆虫にしては『目が合う』よね? やつら黒目キョロキョロうごかすから、目が合う昆虫ってほとんどいなそうだから感激。
namidame.2ch.net/test/read.cgi/wmotenai/1252472742/

〔ザ・むし:昆虫裏日記〕 私は小さい頃、つらいことがあると野原にいってカマキリに話しかけていました。”おわりの会”で袋叩きにあった後などはよく野原に行ったものです。なぜカマキリに話しかけるのかといいますと、彼らはちゃんと私の目を見て話を聞いてくれたからです。彼らは私の「何もわかってくれないんだ、大人は」などのつまらない話にも、そっぽを向くことはありませんでした。彼らの大きな複眼の中の黒い瞳は、常に私のほうを見ていてくれたのです。
musi.s6.xrea.com/nikki18.htm

◆ あのいつでも目が合うカマキリのちいさな「瞳」は、じつは、「偽瞳孔」(pseudopupil)というものだそうで、よくよく考えれば(よくよく考えなくても)、昆虫の眼は複眼なので、ヒトのような「黒目」などあるはずもない。なんのことはない、こちらがカマキリの眼を見れば、かならず「目が会う」仕組みになっているだけのことなのだった(詳しい説明は別なサイトを探してください)。ハラビロカマキリのことを、

〔も吉の昆虫記〕 ハラホロヒレハレに似た語感の昆虫である。
www.mokichi.net/insect/harabirokamakiri.html

◆ と書いているひともいるが、語感というのはひとそれぞれで、ワタシからすれば、ハラビロならぬハラグロカマキリということになるだろう。まんまとだましやがって! とはいえ、「人の目を見て話す」ことが苦手なワタシにとってはうらやましくもあり。いっそ、カマキリになってしまおうか。死ぬのは怖いが、生まれ変わるのは怖くないかも。

◆ ところで、毛利さんは、カマキリのどこが苦手だったんだんだろう?

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