|
◇ やっと交番から逃れて切符を買ってる時、お前はどこへ行くのだ、僕はとよ四季と云う所にかじ屋があるので、其処へ働きに行くんですと云ったらば、駅の人が、柏で降りて、野田線に乗りかえるんだと云って、野田線からとよ四季へ行かれると云われました。「夕飯はまだ食べてないのか。よし腹がへってるだろう」袋そっくりせんべいを貰って僕は記者の中で食べました。とよ四季でかじ屋へ行く道がわからないので、やっと教えて貰って行って見れば違うかじやで、方々聞いてもわからないので、仕方がないからこの辺で使って貰おうと思っても、誰も使う人は居ないのでした。「とよ四季じゃ人を使う家は無いから、柏へ行って使って貰えよ」と云われて駅へ行ったら、駅の人に、「お前はどこへ行くのだ」と聞かれたので、僕はその通り話をして、金は持って居ないので、ただ切符を貰って有りがたく思いました。(昭和十六年・十九歳) ◆ 野田線。この文章を読んだのが、たまたま東武野田線の電車のなかだった。 |
![]() ![]() ◆ 信越線の横川駅で、名物駅弁の「峠の釜めし」を買って(軽井沢駅)で食べた。駅弁だから、鉄道の車内で食べるのが一番だが、長野新幹線開通後、横川・軽井沢間は廃線になってしまって、バスしかない。バスで食べるのもなんなので、軽井沢駅で食べたのだが、軽井沢駅にも釜めしは売っていていたので、それなら軽井沢で買えばよかった。食べる前、900円はちょっと高いかとも思ったが、具も豊富、ボリュームもたっぷりで、かなり満足(満腹というべきか)した。というわりに、いま具材を思い出して書こうとすると、鶏肉のほかはなにも思い出せない。情けないが仕方ない。腹が減っていると頭はほとんど働かない。食べたあとには、いつも「美味しかった」という記憶しか残っていないのが(ワタシの場合)常である。写真を見直し、また《峠の釜めし本舗おぎのや》のサイトで確認をして、具材のラインナップを書き出してみると、紅生姜、栗、ごぼう、うずらの卵、鶏肉、椎茸、グリーンピース、杏子、筍。
◆ ちなみに、カシワは鶏肉のこと。さすがにプロの作家の記憶力はすばらしいものだと思ったが、「峠の釜めし」の販売開始は昭和33年だそうで、昭和27年にはまだなかったらしい。それはともかく、「栗はいちばん最後」というように、具を食べる順番にこだわりを持つひとは多いようで(ひょっとすると、こちらが多数?)、 ◇ ちなみに、大好きな具は、栗!! 最後にデザートとして食べるのが楽しみ(^^♪ ◇ 具はなんといっても、鶏肉をメインにうずら卵を楽しみ、最後に栗で締めたいと思いますぅ~♪ ◇ ずっと昔に、列車の中で食べた時のことをいろいろ思い出す。そう、いつも栗は最後に食べたのだった。 ◇ 私は好物を最後に残しておくタイプなのですが、釜めしの場合は最後は うずらのたまご→栗→あんず の順番で締めくくるのが通例で、今回も同じ締め方をしました。 ◇ 〔後藤藍オフィシャルブログ〕 鶏肉、しいたけ、ごぼう、竹の子、栗、杏が入っていてうまーく均等に少しづつ食べたのですが、最後を栗にするか杏にするかすごい迷いました( ̄▽ ̄;)結果、杏が最後!昔から好きな物は最後派で、小さい頃よくよそ見した瞬間おねぇちゃんに食べられて泣いてたなぁといつも思い出します(^_^;)食べ物の恨みってやつですね!特に杏は大好物だから今では杏だけは絶対にお姉ちゃんあげませんV(^^)V ◆ ワタシはというと、食べた順番さえもはや憶えていない。いやはや。これからは、もう少しアタマを使いながら食事をしたいものだと反省しきり。 |