MEMORANDUM

◆ 川崎のマンションに住む家族の引越で、さほど広くもないベランダに、物干し竿が三本あるお宅があった。たいていは一本か、多くても二本である(ところで、物干し竿の数え方は一本二本でよかっただろうか? それとも一竿二竿?)。そのウチは、子どもが二人で四人家族で、そこまで洗濯物が出るとも思えない。別に何本あっても、仕事に支障があるわけでなし、一向にかまわないのだけれど、ちょっと気になったので、奥さんに尋ねてみたら、

◇ 洗濯が好きなのよ。

◆ という、なんともわかりやすい答え。きっとキレイ好きなひとなんだろう。

◇ ううん、そうじゃなくって、洗濯物が物干し竿に並んでゆらゆら揺れてるのを見るのが好きなだけ。だから、洗濯するものが少ないときには、子どもの着ているものを無理やり脱がせるの。

◆ 転居先は山形の上山で、一軒家だそうだから、おそらくは庭があって、いまごろ毎日、思う存分洗濯物を広げては、その揺らめきを心ゆくまで眺めているに違いない。

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