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◇ 『プロジェクトX』で感動している人というのは、ほとんど初めから泣くためだけに見てるんだろう。中島みゆきの歌が聴こえてきただけで、涙ぐむ人もいるそうだ。パブロフの犬だね。黒部ダム秘話で泣いている一方で、ニュースを見ながら「長野県にダムを作るのはけしからん」なんて言いかねない。目的は知識を仕入れることとか、考えることではないから、矛盾していても構わない。
◇ 条件反射で有名なパブロフの犬ですが、普通はポチとかジョンとか固有名があるはずです。ご存知の方がいたら教えてください。 ◆ ポチとかジョンか。まあ、ポチはないだろな。この質問者に限らず、「パブロフの犬」の名前を知りたいひとは意外と多いようで、ほかにも《パブロフが実験に使った犬の名前を教えてください。 - 人力検索はてな》とか《「パブロフの犬」の犬の名前を教えてください。。。。 - Yahoo!知恵袋》とか。 ◆ 後者の質問者は、「特定の一頭に対しての実験ではなかったようで、飼い犬の名前に関する記述は見当たらない」という回答に対し、 ◇ 考えてみれば、実験動物に名前を付けるアホはいませんね。 ◆ とコメント。質問しといて、それはないんじゃない? フランス語のサイトでも、《Comment s'appelait le chien de Pavlov ? - Yahoo! Questions/Réponses》とか《Quel était le nom du chien de Pavlov ? - LYCOS iQ》とか。どうも、パブロフの犬は1頭(匹)だと思い込んでるひとが多いようだ。物書きの Dave Fox さんも、 ◇ Anyway, what I was thinking about Pavlov's dog is that he (or she) is one of the most famous dogs in history. I mean, name some other famous dogs: Snoopy, Lassie, Benji -- they were all either cartoons or actor dogs. Pavlov's dog was a real, non-fictitious doggie. Yet nobody knows what his (or her) name was. We don't even know the dog's gender. We just know him (or her) as "Pavlov's Dog." It's kind of a shame. The dog did all that salivating, and it got no credit for it's contribution to science. ◆ と書いて、漫画や映画の犬にだって、スヌーピーやラッシーやベンジーみたいに、ちゃんとした名前がついているのに、実在し科学の進歩に多大の貢献をしたパブロフの犬に名前がないのは(おまけに性別もわからないのは)、恥ずべきことだ、と憤慨している。 ◆ けれど、パブロフの犬(たち)に名前がなかったわけではない。パブロフ博物館の展示品のひとつに、革表紙のアルバムがあって、 ◇ アルバムに並んでいるのは、研究所で飼われていた犬たちの写真だった。これは研究所のスタッフが、パブロフの誕生日に贈ったものだという。〔中略〕 すべての犬たちには、ちゃんと名前があったようで、それぞれの写真の下に美しいデザイン文字が記されていた。ドゥルジョーク(友だち)、チョールヌィ(黒)、ジャック、イカール(イカロス)、ムラーシュカ(蟻)、レックス、ノールカ(ミンク)、クラサヴェッツ(美男子)、ノールト(北風)、カロース、ツングース、ルィージィ(赤毛)――。 ◆ 「プロジェクトX」で始まり、「プロジェクト・ドッグス」で終わるとは、なんともよくできた構成だこと、と自画自賛しておいて、終わらずに続ける。Tim Tully という科学者もパブロフ邸(パブロフ博物館)でそのアルバムを見たそうで、 ◇ After several dead ends, and on the final day of his visit, Tully was invited for a private tour of Pavlov's home. There he struck gold when the curator showed him a photo album inside which were photographs of forty of Pavlov's Dogs, along with their Russian names (e.g. Rosa, Mirta, Norka, Trezor, Visgun, Jurka, Jack, John. Photographs and complete list of names is available at http://www.cshl.edu/PDogs/). ◆ パブロフの犬たちの写真と名前のリストが、"http://www.cshl.edu/PDogs/" で見られる、ということで、さっそくその URL をたどってみたが、「Web ページが見つかりません」。ちっとも available ではない。《Internet Archive Wayback Machine》というのを使って、なんとかリストだけは見ることができた。 ◇ 01 - valiet-1, 02 - tungus, 03 - iks, 04 - umnitza, 05 - valiet-2, 06 - barbos-1, 07 - laska, 08 - valiet-3, 09 - ikar, 10 - rogdai, 11 - arleekin, 12 - krasavietz, 13 - postrel, 14 - norka, 15 - beck-1, 16 - beck-2, 17 - toi, 18 - rafael, 19 - milkah-1, 20 - avgust, 21 - ruslan, 22 - milkah-2, 23 - murashka-1, 24 - bely-1, 25 - rex, 26 - mampus, 27 - novichok, 28 - mirta, 29 - pingiel, 30 - bely-2, 31 - rijiy I, 32 - diana, 33 - milord-1, 34 - zolotisty, 35 - rosa, 36 - gryzun, 37 - chingis khan, 38 - chyorny, 39 - baikal, 40 - box, 41 - molodietz, 42 - milord-2, 43 - barbos-2, 44 - dikar, 45 - nord, 46 - drujok, 47 - trezor, 48 - jurka, 49 - jack, 50 - murashka-2, 51 - martik, 52 - premjera, 53 - joy, 54 - visgun, 55 - arap, 56 - zlodey, 57 - rijiy II, 58 - lis, 59 - lady, 60 - john ◆ このリストもじっくり見るとおもしろそうだが(チンギス・カンなんてのもいる)、ちょっと疲れたので、また今度。ああ、そうそう、「ポチとかジョンとか」のジョンまでホントにいたよ。驚いた。ポチはやっぱりいないけど。 |
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♪ だけど今は 貴方への愛こそが 私のプライド ◆ ついでにもうひとつ。1996年のヒット曲。華原朋美「I'm proud」(作詞・作曲:小室哲哉)。今井美樹「PRIDE」(作詞・作曲:布袋寅泰)。いろんな意味で、似てる。 ◇ 朋ちゃんこと華原朋美さんの「I'm proud」、良く聞いてました。1996年のヒット曲です。/ 歌詞の「街中で寝る場所なんて どこにもない 身体中から涙こぼれていた」とか「最善をつくしても わかりあえない人もいた」とかいう部分が好きだったんですよね~。作詞はご存知小室哲哉さんです。/ で、同じ年に今井美樹さんが「PRIDE」をヒットさせています。森山直太朗さんと河口恭吾さんの「さくら(桜)」と似た状態ですよね。この時も友達とヒット曲の話をしていて勘違いしたりしてた記憶があります。「PRIDEって華原朋美の歌でしょ」とか(^-^; ◆ 「PRIDE」の、 ◇ 歌詞の内容は、恋をした女性が、「今は恋人を愛することが私自身のプライドだ」と考え生きていくというもの。歌詞のテーマがOLなどの若い女性層に高い人気を集め、カラオケでの定番曲となった。 ◆ 「I'm proud」も、ほぼ同じ。いや、受容層がだいぶ違うか? さらに、 ◇ 「PRIDE」も「I'm proud」も、男性が作詞していることに注意しておきたい。 ◆ しかも、たんなる「男性」ではなく、歌い手の女性にとって「特別な」男性が曲を提供していることに注意しておきたい。いや、提供したから「特別な男性」になったのか。それにしても、小室哲哉×華原朋美+布袋寅泰×今井美樹、たった4人の人間なのに、脇役も多数いて、かれらの人生を追いかけるだけでめまいがする。みなとてつもないエネルギーの持ち主なんだろう。 ◇ 「第57回NHK紅白歌合戦」が12月31日、東京都渋谷区のNHKホールで行われた。今年の目玉の1つだった今井美樹(43)、布袋寅泰(44)の夫婦共演。「PRIDE」の中奏で布袋のギターソロが始まると、それまで緊張気味だった今井の表情が思わず緩んだ。終演後、今井はコメントを避けたが、「楽しく歌えた?」の問いに「ハイ」と笑顔を見せた。 ◇ それにしても布袋は浮気したのに今井美樹はよく許しましたね。共演までしちゃって。―― やっぱ今井美樹のプライドでしょう。。。 ◆ まあ、いろんなプライドがあるんだろう。あと、徳永英明がVOCALISTシリーズで「PRIDE」を歌っていて、その歌詞をネットで検索すると、 ♪ だけど今は 貴女への愛こそが 私のプライド ◆ と、「貴方」が「貴女」になっていたが、これはどういうことなのだろう? よくわからない。 |
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◆ ホリエモンが自己のホームページ《六本木で働いていた元社長のアメブロ》で、 ◇ 栄枯盛衰。諸行無常です。 ◆ と、小室哲哉の逮捕にかんして、コメント。どうせなら、「栄枯盛衰」ではなくて、(ワタシがちょっと前に「盛者必哀」という記事を書いたという個人的な理由から)「盛者必衰」と(書くのではなく)発言してくれれば、なおのこと、よかったのだが。 ◆ 《四字熟語データバンク》によれば、「栄枯盛衰(えいこせいすい)」の類義語として、 ◇ 栄枯浮沈(えいこふちん) / 盛者必衰(じょうしゃひっすい) / 一栄一辱(いちえいいちじょく) / 一栄一落(いちえいいちらく) / 一盛一衰(いっせいいっすい) / 栄枯転変(えいこてんぺん) / 興亡盛衰(こうぼうせいすい) / 七転八起(しちてんはっき) / 消長盛衰(しょうちょうせいすい) / 消長遷移(しょうちょうせんい) / 盛衰興亡(せいすいこうぼう) ◆ が挙げられており、ずらりと並んだ四字熟語に、見とれてしまうが、まあ、自分でこれらのコトバを使うことは今後まずないだろう。 ◆ 以下、おまけ。ホリエモンのホームページの当該記事にたいする読者のコメントに、こんなの。 ◇ 悪い事かも しれませんが/皆さんも何度か小室さんの曲で救われませんでしたか? 芸術かや天才といわれる人は人生を踏み外すことはしばしばある/小室さんもプライドがあるとは 思いますが国民に 頭をさげて お金を集めれば10億 20億すぐに 集まると思います(別にファンではない)/自分も小室さんの曲に勇気をもらった事があります これは お金にはかえれない 時間です/小室さんの寄付金を集めてはいかがでしょうか/そして日本が誇る音楽をもう一度作ってくれるはずだと信じます |
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◇ ただ、転んでもただは起きないお角が、駒井甚三郎の男ぶりに打込んで、これに入れ上げようとして通うものではなく、かえって駒井を利用するの意味で御機嫌を伺っているのだということだけは、どちらにもよくわかっているはずです。 ◆ 「受領は倒るる所に土をつかめ」と似たようなことわざに「こけた所で火打ち石」「こけても馬の糞」なんてのもあるそうだが、もっとも一般的なのは、「転んでもただ(で)は起きない」だろう。 ◆ 小説からではなく、現実からの用例を挙げると、 ◇ 友人にも「今はお金がないので、まだ離婚するときではない。いかに自分が有利な条件で離婚できるか考えている。そのときまで待つ」などと打ち明けたことも。また、祐輔さんと夫婦げんかをした際、仲裁にやってきた友人には「離婚はする。でも、私がこの人の尻をたたいて、今の会社に入り、これだけの名誉や収入を得るようになったのに、どうして私だけが泣きを見て別れなくちゃいけないの。私は転んでもただでは起きない」などと話していました。 ◆ 渋谷バラバラ殺人事件の被告の発言だそうで。 |