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◇ 光るはオヤジのハゲ頭 ◆ ♪ 〔・・・〕 消えるは電気 電気は光る 光るはオヤジのハゲ頭。子どものころにだれもが歌った(であろう)なつかしい、連想ゲーム式の言葉遊び歌で、その冒頭は、「デブデブ百貫デブ」「お前の母さんデベソ」「さよなら三角またきて四角」「いろはに金平糖」など、地方によってさまざま。ワタシの知っていたのは「いろはに金平糖」だったように思うが、あまり確かな記憶ではない。ただ「さよなら三角またきて四角」には、まったくなじみがなくて、これは活字で覚えた。いまだに三角やら四角やらなんのことやらわからない。複数のサイトが、この「しりとり歌」の数々のバリエーションを収録していて参考になる。 *http://www001.upp.so-net.ne.jp/asobinohiroba/page157.html |
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◇ 「泣いた赤おに」の赤おにさん宛に青おにさんが書いた友情熱い手紙の方が私的には全然感動します! 是非、一度時間があったら読んでください。 ◆ 「~の方が」というのは、コブクロの「時の足音」の歌詞よりも、ということだが、それはおいといて、原本を読む時間がないので、ネットで読んでみた。浜田廣介のこの童話はだれもが一度は読んだことがあるだろう。青鬼が赤鬼に宛てた手紙の末尾はこう。 ◆ その手紙を、赤鬼は「読まずに食べた」なんてことはなくって、涙を流して泣くのだった。似たようなのに、こんな歌。 ♪ いつまでも 絶えることなく 友達でいよう ◆ 「いつまでも」と「どこまでも」。時間と空間。青鬼の「ドコマデモ」は、彼が遠く旅に出るということと相まって、時空の双方にはてしなく広がってゆくようだ。3月は別れの季節。いつかどこかで、また会えたらいいね。 ◆ 鬼の画像がないので、邪鬼で代用。 |
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◆ 忘れたころにまた、コブクロ。「赤い糸」という曲がいい、と薦めてくれたひとがあったので、聞いてみた。 ♪ 2人ここで初めて会ったのが 2月前の今日だね ◆ のっけからわけがわからない。ので、ネットで調べると、《教えて!goo》にこんな質問。 ◇ コブクロの赤い糸の歌詞の意味がよく理解できません。登場人物の人間関係等、時系列で詳しく教えていただけないでしょうか? ◆ こんな回答。 ◇ 今日は「僕」と「彼女」が付き合って2か月目の記念日。僕は彼女に『今日で付き合って2か月だね』って答えてほしくて、歌詞にもある通り、『今日何の日だっけ?』って聞くと、彼女はその事は忘れていて、『3年付き合った前の彼氏の誕生日だ』と答えます。〔以下省略〕 ◆ とまあ、どうやらそういうことらしい。歌詞の続き。 ♪ 「前の彼氏の誕生日だ」と笑って答える 笑顔 はがゆい ◆ 「たわいのないささやかな記念日」の「たわいのない」や「笑って答える 笑顔 はがゆい」の「はがゆい」などのコトバは、おそらくワタシの理解とは違った意味で使われているのだろう、といったことも気にはなるけど、長くなるので、それはさておき、ワタシにわかりづらかったのは、《教えて!goo》の質問者と同じく、この歌詞のストーリーの「時系列」が混乱しているように思えたからで、というのも、ふた月前に出会ったばかりなのに、どうして「今日」が記念日になるかが理解できなかった。「記念日」とあるから、1周年のことだと思った(そのことで時系列が混乱した)。よもや、出会って2ヶ月の記念日などというものが存在しているとは思ってもみなかったのだった。ところが、あるところには、あるらしい・・・。 ◇ もうすぐ彼女と付き合って1ヶ月の記念日ですが、何か特別なことをしたほうがいいのでしょうか?皆さんはどうしましたか?? ◇ カレシとつきあい始めた記念日とか、3ヶ月記念日とか、いっつもお祝いしてるんだけど、それってミンナもするよね? カレから「ちょっとお祝い多くね?」っていわれて、悲しい。 ◆ まあ、ほとんどが中高生のハナシだろう。アニバーサーリー女・アニバーサリー男なんてのも。 ◇ あたしアニバーサーリー女かも! 付き合った日から3ヶ月目に彼に「今日なんの日かわかる?」って聞いちゃったよ! でも彼は普通にうれしそうにしてたけどなあ。勘違いってヤツか? でも今月1年半記念だったけどそれは言えなかった。やっぱりなんか押し付けがましい女って感じがしていやかも。 ◇ 元彼はアニバーサリー男でした。私は誕生日位しか覚えないのだけど、彼はいちいち手帳に書いていて、「○月○日は付き合い始めた日、○月○日は初めてキスした日…」なんて、度々言われたらすっかり萎え、別れました。 ◆ 「赤い糸」の「僕」もアニバーサリー男だったのだろう。どうでもいいが、1ヶ月ごとの記念日というものはありうるだろうが、1ヶ月ごとのアニバーサリーというものはない。anniversary というのは、anni の部分が「年」という意味で、1年ごとの記念日のことだから。 ◆ そういえば、「サラダ記念日」というのもあった。 ◇ 「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 ◆ と歌った俵万智は、毎月6日をサラダの日にしていただろうか? |
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◆ 家に帰ってきた。今朝、自分で自分に出した宿題に解答してみよう。 ◇ 問題:「原稿をあまり見てしゃべることをしない」という発言について、思うところを記せ。 ◆ 解答2:この発言の場合、「あまり」という副詞の使用は、その変則的に置かれた位置とあいまって、この文で述べられている行為のマイナス的側面をぼやけたものにすることに効果的に機能している。〔おおよそありえないことだが〕 話者が、自分に不都合なことであっても、言葉はあくまでも明解であらねばならぬという美学の持ち主ならば、「あまり」ではなく、より的確な副詞として「ろくに」を選択するはずだろう。「ろくに原稿も見ないでぺらぺらしゃべる」。 |
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◇ 〔朝日新聞〕 「原稿をあまり見てしゃべることをしないということが大きいと思います」。麻生首相は15日のNHKのテレビ番組で、演出家のテリー伊藤さんから、漢字の誤読の原因を問われ、こう答えた。テリーさんは、定額給付金の「さもしい」発言などを例に「しゃべりの脇が甘い」と指摘。首相は「もう少し原稿に目を落とすようにしないといかんのかな、という感じは反省としてある」とも語った。 ◆ というニュース記事を読んで、「原稿をあまり見てしゃべることをしない」の意味がすぐには理解できなかった。 ◇ 〔日本経済新聞〕 「原稿をあまり見てしゃべらないのが大きい」 ◇ 〔時事通信〕 「原稿をあまり見てしゃべらないからというのが大きい」 ◆ 副詞「あまり」の位置がおかしいのでは、と思った。次のようにすれば、どうだろう? ◇ 〔毎日新聞〕 「原稿を見てしゃべるようなことはあまりしないから」 ◆ この方がいい、と思った。では、さらに次のはどうか? ◇ 〔サンケイスポーツ〕 「原稿をあまり見ていないからというのが(原因として)大きい」 ◆ こちらの方がわかりやすい、と思った。で、もう一度よく考えてみると、この「あまり~ない」という構文でなにが否定されているのかが、よくわからなくなった。いっそのこと、次のように、 ◇ 〔内外タイムス〕 「原稿を見てしゃべるということをしないというのが大きい」 ◆ と「あまり」を取ってしまえば、疑問に思わなかったかもしれないが、せっかく気になったので、あれこれネットを検索していると、《庭三郎の現代日本語文法概説》というサイトに、似たような例文があった。 ◇ 次の例は複文ですが、「あまり~ない」のかかり方の解釈が難しい例です。/ あまり力を入れて握らないでください。/ の「あまり」は「あまり・・・握らないで」ではなく、「あまり力を入れないで」の意味です。つまり、「力を入れて握らない」のは「握らない」のではなくて、「力を入れない+握る」という意味だからです。 ◆ 「原稿を見てしゃべるということをあまりしない」「原稿を見てあまりしゃべらない」「あまり原稿を見ないでしゃべる」「原稿をあまり見ないでしゃべる」。さて、仕事に行く時間だ。今日の宿題はこれにしよう。 |