MEMORANDUM

◆ 気象庁のコトバ。

◇ 気象庁は14日、関東甲信で梅雨明けしたとみられると発表した。平年より6日、昨年より5日早かった。
www.asahi.com/national/update/0714/TKY200907140149.html

◇ 「入梅(にゅうばい)が明けたね」
車椅子のKさんのコトバ(東京生まれ、68歳)

◇ 降リ初メテ、凡ソ三十日間ニシテ、雷鳴アリテ絶ユ
大槻文彦 『言海』(「梅雨」の項,ちくま学芸文庫,p.938)

◇ 「オープニング・ツユ!」
仕事仲間のMくんのコトバ(33歳)

◆ 東京も梅雨が明けた。毎年(というかここ数年)、「梅雨明けしたとみられる」という気象庁独自の言い回しを使ったニュースを聞きいたあと、車椅子のKさんの「入梅が明ける」という(ワタシにはいまだになじめない)表現を耳にし(「入梅」)、さらには、『言海』の「梅雨」の語義解説のなかの「雷鳴アリテ絶ユ」という爽快な一節を思い出して(「『言海』」)、ほんとうに梅雨が明けたんだなと実感する。

◆ 今年は、それにもうひとつのコトバがはさまることになった。トラックのラジオが梅雨明けを告げたあと、ドライバーのMくんはそのニュースにすかさず反応して、「オープニング・ツユ!」と叫んだのだった。Mくんはファンキーな若者だから、いつもこのような調子で、おどろくほどのことはなにもない。ただ、せっかく梅雨が明けたというのに、「オープニング・ツユ!」はないだろう、そう思ったのだった。とにかく「ツユ・イズ・オーヴァー!」。

◆ あざみ野や藤が丘のある横浜市の青葉区は、青葉区というだけあって(その前は緑区だったというだけあって)、植物にちなんだ町名が多い。

◇ 青葉台・あかね台・あざみ野・梅が丘・榎が丘・柿の木台・桂台・桜台・さつきが丘・すすき野・たちばな台・千草台・つつじが丘・藤が丘・松風台・みすずが丘・緑山・もえぎ野・もみの木台・若草台

◆ 多すぎる。~台、~野、~が丘。

◇ しかし、「丘」があるってことは『谷』もあるんだよな。それについて触れないのが東急。
hobby10.2ch.net/test/read.html/rail/1194017275/

◆ こうした地名を作ったのが、東急なのか、役所なのか、住民なのか、しらないけれども、自然には山あり谷あり。人生には楽ありゃ苦もあるさ。

◆ 日本のどこかに嵐が丘なんて地名はないだろうか? ヒースの寂寞とした荒野。あれば行ってみたい。すこしは涼しく思えることだろう。

◆ 藤圭子の「圭子の夢は夜ひらく」と中島みゆきの「アザミ嬢のララバイ」をならべて聞いてみる。

♪ 赤く咲くのは けしの花
  白く咲くのは 百合の花
  どう咲きゃいいのさ この私
  夢は夜ひらく

  藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」(作詞:石坂まさを,1970)

♪ 春は菜の花 秋には桔梗
  そしてあたしは いつも夜咲く アザミ

  中島みゆき 「アザミ嬢のララバイ」(作詞:中島みゆき,1975)

◆ ちょっと意外な気がしたのは、これらの曲の時間的な隔たりがわずか6年しかないこと。その短い間にいろんなことが変わってしまったのだろう。とはいえ、

◇ 藤圭子が旭川で小・中学校時代を過ごしている同時期に、中島みゆきは帯広で小・中学校 時代を過ごしている。二人の天才が晴れた空の下、同じ空気を吸っていたんですね・・・ 余談^^ このレコード出たときはみゆきは、藤女子大学に進学。コラボしてほしい・・・かなり暗いけど、必ずいい作品になると思います♪ 念のため・・・北海道の人は明るいですよ。
www.youtube.com/watch?v=9SOUDUOZylY

◆ ふたりの生年月日を調べてみると、藤圭子は1951年7月5日生まれ。中島みゆきは1952年2月23日生まれ。そうか、同学年か。

◆ 東急田園都市線に「あざみ野」駅があり、3つ先には「藤が丘」駅がある。ともに横浜市青葉区。この距離は近いのか遠いのか?

◆ あざみ野でアザミを見たことで、そういえば、と思い出したのが、藤が丘のフジ。

◆ フジといえば、藤色の学ランを着て「忍ぶ雨」を歌ったイガグリ頭の藤正樹、というのもいたが、アザミのつづきのハナシとしては、いまではもっぱら宇多田ヒカルの母として知られる藤圭子を思い起こすことにして、

♪ 赤く咲くのは けしの花
  白く咲くのは 百合の花
  どう咲きゃいいのさ この私
  夢は夜ひらく

  藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」(作詞:石坂まさを)

◆ あざみ野というところで、アザミのような花を見て、ここはあざみ野だから、この花はやっぱりアザミだろうか? でも、アザミは7月に咲くのだったっけ?

〔国立科学博物館〕 日本の秋の野山を彩るアザミ。古くから私たち日本人に親しまれてきた植物です。
research.kahaku.go.jp/botany/azami/index.html

◆ まだ秋じゃないけど、この花はそれでもアザミだろうか?

♪ 春は菜の花 秋には桔梗
  そしてあたしは いつも夜咲く アザミ

  中島みゆき 「アザミ嬢のララバイ」(作詞:中島みゆき)

◆ いまは昼だけど、この花はアザミにそっくりだから、やっぱりアザミなんだろう。

◆ 朝からでも昼からでも、酒を飲んでいたいと思うが、なかなかそうもいかない。なにしろ店が開いてない。だから、写真だけ。郷土料理屋の看板。左:「越中郷土料理 魚津」。右:「郷土料理 能登路」。

◆ 郷土料理屋では、やはり地酒を飲みたい。「黒部の地酒 銀盤」とか「伏見の銘酒 源べヱさんの鬼ころし」とか。うん? どうして、能登路に伏見の酒? まあ、店内には能登の地酒もあるんだろうけど、ほんのわずか、入る気が失せる、そんなひともいるのでは? とも思ったり。

◆ 2009年7月1日、カール・マルデン(Karl Malden)死去。

〔シネマトゥデイ映画ニュース〕 映画『欲望という名の電車』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したベテラン俳優カール・マルデン氏が、ロサンゼルスの自宅で老衰のため亡くなった。97歳だった。
www.cinematoday.jp/page/N0018681

◆ たまたまこのニュースを目にして驚いた。驚いたのはワタシだけではないだろう。マイケル・ジャクソン死亡のニュースにも驚いたが、これとはわけが違う。死んだことに驚いたのではない。彼がつい最近まで生きていたことに驚いたのだった。あたりまえだが、だれでも死ぬまでは生きている。そして、これもあたりまえだが、ただ生きているだけではニュースにならない。

〔Telegraph〕 When Karl Malden died last week, at the age of 97, I was shocked – not least because I hadn’t known he was still alive. He was already middle-aged in Elia Kazan’s wonderful A Streetcar Named Desire (1951), where, at 39, he won an Oscar for his role as Blanche DuBois’s awkward, idealising suitor Mitch. His friend Marlon Brando, 12 years his junior, died a while ago, as had all the other leading figures in the film.
telegraph.co.uk

◆ 12歳年下のマーロン・ブランドが死んだのは、2004年7月1日。5年前の同じ日だった。