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◇ You’re wearing odd socks! ◆ たとえば、これをどう訳せばよいか? てっとりばやくオンラインの英和辞典を引くと、 ◇ ・wear an odd pair of socks 左右不ぞろいの靴下をはく. ◇ ・wear odd socks 左右そろわない靴下をはいている. ◆ 「あなたは左右そろわない靴下をはいている!」。まあ、これでもいいけど、ちょっと説明的な表現。《教えて!goo》にこんな質問。「靴や靴下などが左右揃っていないのを一言で表すには。」 ◇ 友人が書いた童話を人形劇の脚本に翻案する手伝いをしています。ボランティアサークルで子供達の前で演じるのだそうです。さて、劇中で一人の男の子が靴下を左右違うものを履いていて、それを周りにからかわれる、というシーンがあるのですが「対になる物の左右の種類が違う」状態をひとことで言い表せる上手い表現が思いつかなくて困っています。友人の原作では「片***」と差別的表現になっているんですが、本人もこの言葉は使いたくないが他に思いつかなかったと言います。 ◆ 正直なところワタシも、まっさきに思いつくのが「片***」で、それ以外に思いつかないので、ワタシも困っている。カタチンバ。 ◇ もっとも、私の双子の息子は、あまり見てくれを気にしないようで、お互いにかたちんばではいています。(しかも、穴の空いたものを。) ◇ 今日も片っぽ網目に片っぽ水玉の、「かたちんば」でいそいそ出勤。職場で気付いて一日過ごすの巻でした(ー3ー;)ぶーーーー ◇ 寒い季節、赤ちゃんに靴下を履かせていたら、いつの間にかかたっぽ脱ぎ捨ててしまって、何処に行ったか分からなくなるんですよ。家には「かたちんば」の靴下が「ようけ」あります。涙 ◆ このカタチンバ、辞書にも登録されているし、とくに方言というわけでもないはずだが、 ◇ 『かたちんば』って言葉知ってますか? 方言ですょね(・∀・)!? うちの両親が使うんです。でも、兄も私も、一昨日初めて聞きました。私がソックスを右と左違うのを履いてしまってたんですね(゜▽゜) それを見た母が「靴下かたちんば履いてんぢゃん!(^_^;)」と… ◇ 靴下、左右別のを履いてきたらしい(^^ゞ かたちんばですー。あ、これは方言? ◆ 一般的にはあまり使われなくなってきたせいで、方言のように感じられるのだろう。全国各地の(私製)方言辞典にも登録されている。 ◇ 〔金沢の方言〕 かたちんば・・・片跛。片方だけ。不揃い。(差別用語) ◇ 〔十津川方言集〕 かたちんば 履物が片足ずつ違っていること ◇ 〔広島弁いろいろ〕 ★ かたちんば → 靴などペアものが互い違いの場合をいう ◇ 〔宮崎の方言・宮崎弁〕 かたちんば 両方揃っていない事 われが草履はかたちんば ◇ 〔東京にも方言〕 かたちんば 両方の寸法等が、合ってない。不揃い。 ◇ 〔佐渡弁大辞典〕 かたちんば 意味:双方の種類が異なる 用例:おめぇ靴下が かたちんば だぃねっか(キミ、靴下が左右で違う柄だよ) ◆ 方言なら、カタチンバ以外にも、多くの言葉があるだろう。 ◇ 〔札幌〕 あれー、またもビッコタッコだわ。我が家の男性群は白い木綿の靴下が多いので、ワンポイントのマークやら印なしやらで分けているんだけどね、それでも沢山洗濯して干した後は、取り入れた靴下を合わせるのにゆるくない(楽じゃない)。あら、同じだと思ったらまたもやカタチンバ。カタチンバ?さっき思ったのはビッコタッコだったしょや。カタビッコってのもあるな。 ◇ 〔相馬弁〕 びっこたっこ (二つで対になるものが)バラバラなこと。 「ほの靴、びっこたっこだべした」 訳:「その靴、右と左が違うじゃない」 ◇ 〔東北岩手の方言〕 びこたこ かたちんば、ちぐはぐ ◆ 先の《教えて!goo》の質問に、こんな回答があった。 ◇ 「なんだ、こいつの靴下【かたっぽ違い】でやんの」はどうでしょう? うち(地方の方言?)では、靴下の左右が違っていたりすることを「キャッチョ」といいますが、、、全国的には通じませんよね?(^^; ◆ 「キャッチョ」がどこらへんの言葉なのかも気になるが、「かたっぽ違い」ってのが、造語かもしれないが、なかなかセンスがよくて気にいった。 |
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◇ しかしなんという「生きんとする意志」であろう! 彼らは日光のなかでは交尾することを忘れない。おそらく枯死からはそう遠くない彼らが!
◆ 《Yahoo!知恵袋》にこんな質問。 ◇ ハエが交尾しながら飛んでます。腹が立つので殺しました。ハエの交尾の時間は何時間くらいですか。 ◆ なかなかあじわいのある質問で、ちょっと笑ってしまった。簡潔な3つの文をつなぐコトバがどこにもない。いくぶん詩のようでもある。質問者はハエの交尾の時間が知りたいらしいが、「どれくらいですか」でもなく「何分くらいですか」でもなく「何時間くらいですか」と書いてしまうのなぜだろう? 交尾しているハエを見ているうちに、その行為があまりに長く続くので、腹が立って殺してしまった、ということなのだろうか? この質問にたいする回答もまた興味深い。 ◇ ショウジョウバエ 20分 / ウリミバエ 10時間 / メスアカケバエ 2-3日 ◆ 20分、10時間、2~3日。なんというスケールの大きさだろう。たいていの人間はショウジョウバエなみだろうが、なかにはメスアカケバエ(Plecia nearctica)みたいなひともいるかもしれない。このメスアカケバエ、アメリカでは、lovebug、あるいは、honeymoon fly、telephonebug、kissybug、double-headedbug、などとも呼ばれていて、 ◇ Upon reaching maturity the lovebug spends almost the entirety of its remaining life copulating with its mate, hence its numerous romantic nicknames. The male and female attach themselves at the rear of the abdomen and remain that way at all times, even in flight. In fact, after mating, the male dies and is dragged around by the female until she lays her eggs. ◆ メスアカケバエの交尾時間の2~3日というのは、成虫になってからの寿命にほぼ等しくて、要するに、メスアカケバエにとって交尾というのは、かれらの「人生」そのものなのだった。じつは、honeymoon fly という別称から、人間だって、新婚のころだけは、メスアカケバエなみであるかもしれない、などとふざけたことを書こうと思っていたのだが、「even in flight」(飛んでいるときですら)つながっていなくてはならない宿命に思いをはせたりすると、もういけない、なんだか神聖なものに触れそうになって、あまり軽口もいえなくなる。ちょっとマジメになって、性と死はいつも隣り合わせなのだ、などと思ってしまう(これで冒頭の引用、梶井基次郎 『冬の蠅』につながるか?)。もうひとつ、メスアカケバエなみを目指した男のニュース記事も用意していたのだが、これもどう処理していいかわからなくなった。とりあえず、載せておく。 ◇ 〔日刊スポーツ:2009年2月28日7時40分〕 12時間連続でセックスし続けるセックスマラソンに挑んだ28歳の男性が“ゴール”後、死亡した。英サン紙の電子版が26日、報じた。モスクワの警察が発表したという。死亡した男性はロシア人機械技師のセルゲイ・ツガノフさん。女友達2人と「12時間連続でセックスをして2人を満足させ続けることができるかどうか」を賭け、「できる」ほうに4300ドル(40万8500円)を賭けたという。 / 2人を相手にするセックスマラソンでの完走を目指し、ツガノフさんはバイアグラを大量に服用して挑戦。薬の効果があったのか、挑戦に成功し、無事ゴールしたツガノフさんは、賭けに勝利した。しかし、数分後に心臓発作で倒れ、後に死亡したという。女性2人のうち1人のアリーナさんは「救急車を呼んだが、もう遅かった。救急隊は何もできなかった」と話している。 ◆ 以下、「英サン紙の電子版」から。 ◇ The women had bet mechanic Sergey Tuganov £3,000 that he wouldn't be able to satisfy them both non-stop for the half-day sex marathon. / But minutes after winning the wager, the randy 28-year-old dropped dead with a heart attack, revealed Moscow police. / One of the women, named only as Alina, said: "We called emergency services but it was too late, there was nothing they could do." ◆ ああ、これではメスアカケバエのオスそのものではないか! |