MEMORANDUM

◆ 6月2日、渋谷区立西原図書館。たまたま歩いていたら、図書館があったので、入ってみた。

◇ 商店街から少し入った静かな住宅街に1本の大きな桜の木があります。そこにある古い3階建ての建物が西原図書館です。
www.lib.city.shibuya.tokyo.jp/kan.html

◆ 道案内にしては、ちょっと洒落てる。建物のなかは、ちょっと小学校に似ていて、手洗い場があり、そこには懐かしいエメラルドグリーンの液体石鹸が・・・。ワタシには子どもがいないので、小学校に行く機会もないけれど、親たちが子どもの学校行事でひさしぶりに小学校に足を踏み入れるときには、それが出身校でなくとも、きっと懐かしさで胸がいっぱいになったりもするのだろう。自分が小学生のときには、学校に来た親が自らの思い出にひたっているかもしれないなどとは、もちろん考えもしなかった。そんなことをなぜだか図書館の階段のわきにある手洗い場を見て思った。ところで、あのキレイな緑の液体はなんという名前なんだろう?

◇ 手洗い洗剤 (アルボースって言うんですよね) も妙にきれいな色だったために 「絵の具が入っている」 と言われて使えなかった。
www.1101.com/postcard/odai_07-4.html

◇ 小学校で、緑色の液状の石鹸を使っていてそれをアルボース石鹸と呼んでいたので、液状石鹸はアルボース石鹸と呼ぶのだと思っていたのですが、どうやらメーカー名らしいです(^^;。
hanekurage.spaces.live.com/Blog/cns!1p4_eMNgXyNcEdsf_4q7r0Aw!463.entry

◆ なるほど、アルボース石鹸というのか。愛知県一宮市立瀬部小学校の保健委員会でも、

◇ 保健委員会では毎日、怪我をした人の手当てのお手伝いをします。
そのほかにも手洗いの石鹸やアルボース液の補充もします。

www.school.city.ichinomiya.aichi.jp/~sebe-e/mado-iinkai.htm

◆ あるいは、ちょっとなまって「アルボー水」。

◇ 「え?アルボー水ってなに?」 ほら、緑の液体石鹸!メジャーなものじゃん! うちの小学校アルボー水ってみんな言ってたもん! 「シャボネットの間違いだよ…」ってみんなから言われたけど、そんなおしゃれな名前じゃなかった!(おしゃれか…?)
switchees.fc2web.com/nikki13.htm

◆ えっ? シャボネットってのもあるの?

◇ うちの小学校の緑の液体石鹸はシャボネットでしたよ。(元保健委員) 原液が足りない時は、必要以上に薄めてました・・・。
hacohako.exblog.jp/701821/

◆ なるほど、そりゃ商品名だから、いろいろあるか。アメールソープってのも。

◇ わたしの学校では「アメールソープ」と呼ばれてましたよ! シャボネットとかアルボースとか、何だか外国のお金持ちそうな貴婦人みたいな名前じゃなかったです。色んな名称があるんですねぇ~~~。
www.kawauso-net.com/cgibin/subject1/yybbs.cgi

◆ シャボネットとかアルボースとかアメールソープとか。それにしても、みんなの記憶力のよいことといったら! ワタシには記憶のカケラもない。そもそも使ってなかったんだろう。面倒くさいから。

  かどや

◆ 四つ角には、「かどや」があるといい。八百屋でもパン屋でも質屋でも不動産屋でもなんでもいいけど、四つ角には、「かどや」があるといい。「角屋」でも「カドヤ」でもいいけど、四つ角には、「かどや」。なにかの間違いで、通りの真ん中やなんかに「かどや」がありませんよう。

◇ 2大政党と言っても自民党と民主党の違いはライスカレーとカレーライスの違いほどもないと私は思っている。
www.tokyo-doken.or.jp/news/n1732.htm

◆ ライスカレーとカレーライスの違い?

◇ 俗には、御飯の上にカレーがかけてあり、それこそソースやしょう油をふって食べる大衆的な雰囲気のものがライスカレー、御飯とは別の容器にカレーが入って出てくるややハイカラなイメージのするものをカレーライスと呼ぶ、と言われています。
www.sbsoken.com/siryo/curry-qa/text/currybunka2.htm

◇ どちらかと言うと今では庶民的なイメージのあるライスカレーは、ウスターソースを掛けて食べるもの、でもカレーライスには掛けない、といった暗黙の了解もあるようです。
www.queens-east.co.jp/column/2004b/10.html

◆ 上のふたつの引用を読んで、なるほどこれはいい豆知識を仕入れたぞ、などとは思わないでほしい。こうしたコトバを実際に辞書や事典を引くこともなく使いこなしているのはわれわれ自身なのだから。それよりも、ライスカレーというコトバを耳にしたときに、「そういえば、うちのおばあちゃんはライスカレーって言ってたなあ」 と今は亡きおばあちゃんに思いを馳せるようなひとがワタシは好きである。

◆ 「青い空」 なら空のハナシで、「空の青」 なら色のハナシで、このふたつはまったく別のジャンルのコトバであるというような、言説をワタシはまったく信用していない。

◇ さてさて、今日のお題は「Japanese things」と「things Japanese」。この違い分かりますか?
www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/1664/column/japanese.things.html

◆ ワタシにゃ、わかりません。ついでにいうと、「木材」と「材木」の違いもよくわかりません。「牛乳」と「乳牛」や「事情」と「情事」の違いならわかるけどね。

◇ ~s Japanese ((英では正式ややまれ))日本(特有)の文物[風俗的事物] 《この意味を含め広い意味では Japanese ~s が一般的》
『ジーニアス英和辞典』(thing の項)

◆ なんでこんなことが気になったかというと、チェンバレンの『日本事物誌』の原書を見てみたいと思って探したら、原題は “Things Japanese” なんだけど、文庫版ではなぜだが “Japanese Things” に変えられていることに気づいたからで、なんでこんな本を見てみたいと思ったかというと、そこには「狆」のハナシが書いてあるからで・・・。

《道浦俊彦の平成ことば事情:ことばの話1728「材木と木材」》では、辞書を引きつつ、

◇ あ、そうか、わかったぞ!「木材」は、「材」の種類・質・素材を表しているのに対して、「材木」は紛れもなく「木」で、それが何かの「材(料)」になっていることを表しているんだ。
www.ytv.co.jp/announce/kotoba/back/1701-1800/1726.html

◆ うん? ワタシには、やっぱりわかりません。というか、同じじゃないの?

◆ 5月7日、埼玉県大里郡寄居町桜沢。国道140号線沿いに立っていたなぞの3人組のひとり、イエローマジレンジャーは道行くひとに「人のはなしはよくきけよ」と諭しているが、だれひとり聞くものはいない。そんな説教よりも、ワタシはかれの股間の棒がたいそう気になり、先日読んだ本のなかに書かれていた蓮華往生のハナシを思い出す。蓮華往生とは、即身成仏を願う信者の希望をいとも簡単に叶えてくれる夢のような装置で、まずは即身成仏志願者に、

◇ 経帷子を着せ、唐金の八葉の蓮華の台にすわらせて葉を閉じる。坊主どもが蓮華台を囲んで木魚や鉦(かね)をジャンジャンたたき、耳を聾せんばかりに読経の声を上げる。と、そのときに蓮華台の下にもぐりこんだ黒衣の男が、犠牲者の肛門を槍先(焼け火箸とも)でエイヤッとばかりに刺しつらぬくのである。
 ギャ、ギャッーと断末魔の叫びものすごく。と思いきや、読経の合唱にかき消されて叫び声は周囲を取り巻く信者たちの耳には届かない。やがて蓮華の葉がおもむろに開くと、往生した信者がうっとりと安らかな死に顔を浮かべているという寸法。
 ありがたや。蓮華往生、極楽往生。並みいる信者たちはコロリとまいって、財産をありったけ寄進してしまう。

種村季広 『江戸東京《奇想》徘徊記』(朝日新聞社,p.12-13)

◆ これが蓮華往生というわけ。江戸時代、この装置で人気を集めていたといわれるのが碑文谷の法華寺(現・円融寺)だそうで、実際にそんなことがあったかどうかは、まあお釈迦様でもご存知ありますまい。そうそう、それからこの円融寺には、立派な仁王が睨みをきかせていて、目黒区教育委員会の建てた案内板によれば、

◇ 永禄2年(1559)の作といわれ、江戸時代の末期、民間信仰で有名になり「碑文谷黒仁王さん」と呼ばれて大変親しまれた。(都指定文化財)

◆ ということである。なんでも、

◇ この碑文谷仁王尊のおかげさまをもって、生まれついてのせむしがなおり、手のない人に手が生え、と、キリスト教の按手そこのけの奇蹟が起こった。たちまち参詣人が怒濤のように押し寄せた。
Ibid. p.11

◆ この仁王様、現在はガラスで囲われていて、写真を撮るのに苦労する。はたして奇蹟はガラスの壁を越えるのだろうか?

◆ 5月22日、霞ヶ浦(茨城県稲敷郡阿見町大室)。もちろんワタシはここに釣りをしに来たわけではない。仕事で来たのだが、地図を見ていて、となりに自衛隊の施設があることに気がついた。そうしたら、次の日に・・・。

◇ 23日午前8時前、茨城県土浦市の陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地宿舎で、陸自航空学校霞ケ浦校の三等陸曹、****さん(25)がベッドで血を流して倒れているのを隊員が見つけ、医官が死亡を確認。警務隊は殺人容疑で〔……〕
www.sanspo.com/shakai/top/sha200505/sha2005052408.html

◆ 医官やら警務隊やらの用語に多少の興味はそそられるけれど、事件自体にはとくに関心はない。陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地宿舎の所在地は土浦市とあるが、土浦市と阿見町は隣接していて、この阿見にも、自衛隊の施設がいくつかある(陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地自体が土浦市と阿見町にまたがっている)。陸上自衛隊武器学校もそのひとつ。

◇ 阿見町はかつて海軍飛行予科練習生の本拠地で、10代から20代前半の若者が飛行訓練を受け、戦場に赴きました。航空隊の跡地の一部は現在、陸上自衛隊武器学校となっており、敷地内に「予科練の碑」と「予科連記念館」があります。「予科練の碑」は昭和41年に建立され、若鷲の歌の歌碑とともに敷地内の庭園にあります。
kouikikankou-ibaraki.jp/spot/ami/

◆「若鷲の歌」というのは、西條八十作詞による東宝映画「決戦の大空へ」の主題歌(海軍省推薦)で、霧島昇の歌声に、多くの若者が予科練を志したという。

♪ 若い血潮の予科練の 七つボタンは桜に錨
  今日も飛ぶ飛ぶ霞ヶ浦にゃ でかい希望の雲が湧く

◆ 戦争についてはなにも知らない。霞ヶ浦に予科練があったことも初めて知った。茨城県人でもないので、以下の「伝説」はさらに知らない。

◇ 終戦末期にこの霞ヶ浦航空隊では燃料不足を補うためにイモ焼酎で戦闘機を飛ばすようになり、このため茨城県は全国有数のサツマイモの産地になった、というのは茨城県人である僕が高校時代に化学の先生から聞かされたかなりウソっぽい「伝説」だ(笑)。
www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/REKISI/sitenlog/news020714.html

◆ 霞ヶ浦では今、休みの日に多くの人が釣り糸を垂れている。そういえば、お客さんのアパートの前の畑にはキジが二羽のんびり遊んでいたっけ。