MEMORANDUM

  結局私はなんのお役にも

◇ 「兄弟のことは難しいですな。結局私はなんのお役にも立てませんでしたよ」
なかにし礼『兄弟』(文春文庫,p.341)

◆ という文章を読んで、毎回「結局私はなんのお役にも立てませんでしたよ」という主人公のセリフで終わるシリーズ物のテレビドラマはどうだろう、と思った。主人公はやはり熱血漢の弁護士だろうか。いや、ニヒルなほうがいいか。あるいは、マヌケな探偵のがいいか。とにかく、依頼者にくるりと背を向け去ってゆく。そこでエンディングテーマが流れだす。きっと名セリフになるんじゃないかな。などと、テレビもないのにつまらぬことを。

◆ ちなみに、引用したなかにし礼の自伝的小説は、そこで終わらない。まだまだ続く。が、ワタシは続きを読まない。空想を続けたほうがおもしろそうだから。

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COMMENTS (2)

タネ - 2013/01/19 18:33

金田一さんの事件は全部後手後手ですね(苦笑
あ、やっぱりまだTVないのね。
私は見逃したドラマはPCで拾えてますね。
で、リアルタイムにも見てるから、どんだけTVの時間があるのか、大人になって許されたことのひとつですわ。

Saturnian - 2013/01/19 20:39

タネさん、今日は返事が早いよ(苦笑)

金田一さんといえば、ちょっと前に引越の廃棄で、石坂浩二のDVDBOXセットをゲット。早速全部観た。でも、古谷一行のが好きかな。後手後手といえは、ワタシ自体が全部後手後手だな(苦笑) 本文も書き換えました。

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