◆ 「日刊ゲンダイ」(おやじしか読まない夕刊タブロイド紙)に、韓国五輪代表フィジカルコーチという肩書きを持つ人がしばらくエッセーを書いている。そのなかに、 ◇ 「選手から《セイゴーさん》と呼ばれていたのですが、いつからか《アイゴーさん》に変わりました。アイゴーの意味が分からなかったので通訳に聞いてみたら、『嘆くときに感嘆詞として使う』と教えてくれました。相当に練習がキツかったようですね。意味が分かった瞬間、つい笑ってしまいました」 ◆ 「日刊ゲンダイ」と言えば、五木寛之が1975年の創刊時から「流されゆく日々」というコラムを書き続けていて、もう9000回を越えている。以下の文章は「日刊ゲンダイ」とは関係がないが、「アイゴー」とは関係がある。 ◇ 平壌の競馬場は、それほど大きなものではなかった。それだけに、観客の数も少なく、空気はきれいで平和ないい遊び場だった。向う正面のアカシアの花の下を、原色の騎手の帽子がチラチラ見え隠れに走る風情は、抒情的な風景でさえあった。 ◆ この「アイゴー」という感嘆詞を枕に、もう少しハナシをふくらませてみようと思って、《Wikipedia》を見てみたら、 ◇ 〔Wikipedia:アイゴー〕 アイゴー (아이고) は朝鮮語の感嘆詞。元々は朝鮮語固有の語であるため、本来漢字表記は存在しない。古い書籍などでは漢字で「哀号」と書かれているものもあるが、日本で作られた当て字である。哀号を朝鮮語読みにすると애호(エホ)になる。 ◆ なんだ、「哀号」というのは当て字だったのか。これでふくらむはずのハナシがなくなってしまった。アイゴー! |
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