MEMORANDUM

  門前の小僧

◆ 「門前の小僧習わぬ経を読む」ということわざがある。「門前の小僧」でGoogle検索をすると、最初にヒットするのがこれ。

お寺に行儀見習いなどにきた小僧さんが、庭掃除をしたり雑巾がけをしているだけで、お坊さんの読むお経をただ毎日、毎日聞いてるだけで、別にお経を習ったわけでもないのに、お経を読めるようになったというお話です。
www.art-synapse.com/monzen.html

◆ この文章をそのままコピペしたと思しきサイトがこのあとにぞろぞろ続いているのを見れば、一番であるというのは、やはり大事であるということか。それはともかく、「お寺に行儀見習いなどにきた小僧さん」が「門前の小僧」であるというのは、どうにも解せない。この小僧、お寺に行儀見習いに来たものの、寺内にすら入れてももらえなかったのだろうか? それもまた行儀見習いの一環であったのだろうか? こんな解釈もある。

お坊さんのお子さんでしょうか?普段からお経を聞いていたんでしょう。誰に教わった訳でもなく、また勉強した訳でもないのに、自然とお経を覚えて読み上げる事が出来るようになった、なんてすごいですね。
app.m-cocolog.jp/t/typecast/148674/132137/9403689

◆ 「小僧」というのは「僧のお子さん」? 辞書で「小僧」を引くと、

こぞう【小僧】
(1)仏門に入って、まだ修行中の男の子。年少の僧。雛僧(すうそう)。「門前の―習わぬ経を読む」
(2)商店などで使われている年少の男の子。でっち。「紙問屋の―に行く」
(3)年少の男子を見下していう語。小僧っ子。こわっぱ。「はなたれ―」

小学館『大辞泉』

◆ 『大辞泉』によれば、「門前の小僧」の小僧は、(1)の「仏門に入って、まだ修行中の男の子」ということになるようだが、一般的な「門前の小僧」の解釈は、(3)ではないだろうか?

寺の近所に住む子供たちは、自然に僧の読経を聞き覚えて、御経を読むようになるということで、日頃の感化の力の大きいことをいう。(出典:ことわざ辞典 日東書院)
profile.allabout.co.jp/w/c-19183/

◆ それとも、「門前」に「寺の前」という意味のほかに、寺そのものを指す用法でもあるのだろうか?

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