MEMORANDUM

  新川橋と橋本橋

◆ 川崎の二ヶ領用水の「新川橋」と「橋本橋」。

〔川崎市建設緑政局道路河川整備部河川課〕 二ヶ領本川は、多摩川の上河原堰から農業用水、工業用水を主として取水し、川崎市の誕生から今日までの発展を支えてきました。旧三沢川を合流し、橋本橋を境に上流区間を準用河川として指定し、上河原線と称しています。橋本橋から下流は一級河川に指定され、東に流下し、山下川、五反田川及び二ヶ領用水宿河原線と合流したのち、高津区久地地先で一級河川平瀬川に流入しています。
www.city.kawasaki.jp/53/53kasen/home/nikaryohonsen/nikaryohonsen.htm

◆ こういった文章は、地図とにらめっこしながら読むのでなければ、さっぱりわからない。この二ヶ領用水(お役所の正式名称でいえば、二ヶ領本川、橋本橋から上流は、二ヶ領本川上河原線)は、新川とも呼ばれているそうで、だから、新川橋ということなのだろう。橋本橋という橋名の由来はよくしらない。地主に橋本さんがいたのかもしれない。要するに、くわしいことはなにも知らない。たまたま仕事のまえに二ヶ領用水をちょっと散歩して、橋本橋と新川橋に出くわしたというだけのこと。かってに想像して書いている。

◆ 新川にかかっている橋だから、新川橋。しかし、新川にかかっている橋はまさかひとつではないだろうから、その他の橋をさしおいてこの橋だけがどうして新川橋と名のれるのだろうか。「僭称」というコトバを思い出す。

◆ 「~川+橋」という名をもつ橋にはちょくちょく出くわすが、そのたびに「えらそうに」と思ったものだった。

◆ 逆のパターンもある。「~橋+川」という名をもつ川がある。たとえば、日本橋のしたを流れる川の名をご存知だろうか。なんと日本橋川のいうのである。ということになると、新川橋があるのだから、日本橋川橋があってもいいだろう。日本橋川があるのだから、日本橋川橋川もあっていいのだろう。さらには、日本橋川橋川橋もあっていいし、日本橋川橋川橋川もあってもいいが、このあたりまでくると、さすがに飽きてくる。なにごともほどほどが大事である。

◆ 橋本橋も似たようなもので、ほんらいは橋があってこその橋本(橋のたもと?)だろうに、その橋本のほうがなぜだかえらくなっちゃって、橋本(橋のたもと)にある橋を「橋本橋」と名づける。すると、橋本橋のたもとは橋本橋本ということになるだろうし、橋本橋本(橋本橋のたもと)にかかる橋は、橋本橋本橋(橋本橋のたもとの橋)と名づけられる資格がある。でも、やっぱり、このへんになると、うんざりしてくるだろう。だから、こんな名前の川や橋はない。ないと思う。たぶんないだろう。いや、どこかにあるかもしれない。

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COMMENTS (1)

panini4117 - 2010/09/19 08:37

調布と矢野口をむすぶ橋は「多摩川原橋」(鶴川街道)というが「多摩川原」がピンとこなかった。「多摩川の川原(河原)」という意味なのだろうけど。つい「多摩川+原橋」と読んでしまい「原橋」の部分が「原稿」に見えてしかたなかった。

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