MEMORANDUM

  3つの講堂

◆ 似たような写真を見つけると、つい並べてみたくなる。

◆ で、並べてみた。いずれも登録有形文化財で、文化庁の《文化遺産オンライン》の記載にしたがえば、

(左)滋賀大学経済学部講堂(旧彦根高等商業学校講堂):1924、木造2階建、瓦葺。
(中)信州大学繊維学部講堂(旧上田蚕糸専門学校講堂):1929、木造2階建、鉄板葺。
(右)群馬大学工学部同窓記念会館(旧桐生高等染織学校本館・講堂):1916、木造2階建、瓦葺。

◆ 大学の講堂といえば、東大の安田講堂(1925)、早稲田の大隈講堂(1927)あたりが有名だろうが、東大も早稲田も講堂が建てられたとき、すでにれっきとした大学だった。それにたいして、写真の3つの大学はいずれも戦後の学制改革で誕生した新制大学で、講堂が建てられたときには、まだ大学ではなかった。それぞれの前身には興味深いものがある。信州大学に繊維学部があるということ、その繊維学部が上田市にあるということ、群馬大学の工学部が前橋市ではなく桐生市にあるということ、これらのことをワタシは知らなかった。知らずに上田市と桐生市を訪れ、そこに国立大学の学部があることを知って、かなり驚いた。ワタシはたまたま友人が進学したので知っていたが、滋賀大学の経済学部が大津市ではなく彦根市にあることを知っているひとはそう多くないだろうと思う。

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