ゴメゴメと声高らかに歌う子も ◆ 2007年9月7日、利尻島の鴛泊フェリーターミナルの売店で売られていた「ごめちゃん」のぬいぐるみ。1500円。 ◇ 〔石狩市:市鳥《カモメ(ゴメ)》〕 カモメは、魚の群れを追って海上を優美な姿で群れ飛ぶ海鳥です。80キロメートルにも及ぶ美しい海岸線を持つ私たちのまちでは、一年中この白く輝きながら飛ぶ数種類のカモメの姿を目にすることができます。漁師達は、カモメ(類)のことを親しみを込めてゴメと呼びます。ニシン漁の盛んだった頃は、歌にあるように、ゴメが鳴き騒ぐ場所を目印にして網をかけたといわれています。 ◆ ゴメとは北海道の浜言葉でカモメのこと。そう書いても間違いではなさそうだが、カモメにもいろいろな種類がいるので、そこまで考え始めるとよくわからなくなる。 ◇ 「鴎が凄いね」と私が言うと、 ◆ なかにし礼はゴメをウミネコのことだと考えているようで、「石狩挽歌」の出だしの「海猫」も「ごめ」と歌われる。 ♪ 海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると ◆ ネット上で「ゴメ(ウミネコ)」と書かれた紀行文も多く目にしたが、ほとんどが「石狩挽歌」の影響によるものではないかと思う。 ◇ 〔アクティブレンジャー日記(北海道地区・賀勢朗子 )〕 稚内市周辺では夏の間では、ウミネコやオオセグロカモメが多く見られるのですが、冬期には主にオオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメ、ミツユビカモメが見られるようになります。体の配色パターンが似通っていて識別しづらいからか、港周辺ではあまりに普通に見られるためか、一緒くたに「ゴメ」と呼ばれているカモメ類はちょっとかわいそうです。 ◆ ネット上で見たかぎりでは、ウミネコを含めたカモメの類はみな「一緒くたに」ゴメと呼ぶのが一般的であるような気がする。ゴメとはアイヌ語でカモメのことだと書いてあるサイトもあったが、アイヌ語ではなさそうだ。 ◇ カモメが訛って「カゴメ」、さらに縮めて「ゴメ」。 ◆ もっとも、 ◇ 和名は幼鳥の斑紋が籠の目(かごめ→カモメ)のように見える事が由来とされる。 ◆ という説もある。いずれにしても、カゴメ(カモメ)がゴメになったのだろう。 |
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