◆ カバのナツコで、ゾウのウメ子を思い出した。 ◇ 〔神奈川新聞:2009年9月17日〕 小田原城址(じょうし)公園(小田原市城内)にある小田原動物園で60年にわたって暮らしてきた雌のアジアゾウ「ウメ子」が17日、死んだ。推定62歳、人間なら約100歳。国内最高齢の一頭だった。ゾウ舎の前には早速、献花台と記帳簿が設けられ、ウメ子ファンの観光客らが足を止めていた。〔中略〕 ゾウ舎の回りに掘られた溝に落下してもけがひとつしなかったウメ子。大病知らず、歯も抜けず、不機嫌なときは長い鼻で来園者に水をかける癖も最近まで健在だった。〔中略〕 同動物園を含む小田原城跡は国指定史跡のため、市はゾウ舎を撤去する方針。小田原動物園の動物は14匹のニホンザルだけとなった。1950年にタイから同動物園に来園したウメ子の死で、井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)で飼育されている同い年の雌のアジアゾウ「はな子」が単独で国内最高齢となる。 ◆ 小田原城址公園には(「PhotoDiary」を始めてから)2度行ったが、ウメ子を見たことはなかった。見に行ったのは、小田原城で動物園ではなかったし、そもそも動物園が小田原城の本丸にあるなんてことは知らなかった。とはいえ、天守閣のある本丸まで行けばいやでも動物園が目に入る。ゾウ舎があるのはわかったが、ゾウの姿は見えず、とっくのむかしに空き家になっているのかも、とも思ったり。でも、いたんだな、あそこに。死んでから、そのことを知った。 ◆ ついでながら、上の記事で「小田原動物園の動物は14匹のニホンザルだけとなった」とあるので、このサルのことも気になった。サルはどうしているのか? ◇ 〔神奈川新聞:2009年12月31日〕 ゾウの「ウメ子」がこの9月、人間なら約100歳の大往生を遂げた小田原動物園(小田原市城内)。唯一の動物となったニホンザル14頭が、小田原城の天守閣を仰ぎながら寂しい年の瀬を迎えている。市は国指定史跡内にある動物園の撤去を計画しているため、サルの引き取り手を5年ほど前から探してきたが、まだ見つかっていない。「頭数制限のための去勢が裏目に出た」とする見方があるものの、市は「なんとか一群の安住の地を見つけたい」と話している。 ◆ さらについでながら、城跡にある動物園ということで思い出したのが、懐古園(小諸城址)のなかの小諸市動物園。ずいぶん以前に「だれもいない動物園」という記事を書いた。 |
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