◆ 東御坊(真宗大谷派山科別院長福寺)の住所は、京都市山科区竹鼻サイカシ町。このサイカシ町のサイカシとはなんだろう? 近くに住んでいたのに、カタカナ書きの不思議な地名だと思うだけで、その意味をこれまで考えてみたことはなかった。
◇ 竹鼻の「サイカシ」町について言えば、成長すれば高さが10メートルにもなる「サイカシ」あるいは「サイカチ」と言われるマメ科の落葉高木があったので、そういう名前がついたのではいかと言われている。
homepage2.nifty.com/jiro/kagamiyama/2000nen/2000neni06.htm
◆ ああ、サイカチか。石鹸の木だ。
◇ 〔ゑれきてる:シリーズ自然を読む 樹木の個性を知る、生活を知る〕 サイカチの莢やムクロジの果皮にはサポニンを約20%含むため、水を浸してもむことにより石鹸のような作用をなし、汚れを落とすので、昔から、莢の煎汁は石鹸の代用として洗濯に常用された。
www.toshiba.co.jp/elekitel/nature/2006/nt_49_saika.htm
◇ 高価な絹織物などを洗うには、今でも昔風にサイカチやムクロジを煮出した汁を用いるほうが、石鹸などよりもはるかに優れているといわれます。つまり天然産の中性洗剤としての利用です。
山崎昶 『家庭の化学』(平凡社新書,p.64)
◆ ああ、ムクロジか。