MEMORANDUM

  小栗栖

◆ 2009年8月15日、京都市伏見区。京阪バス「小栗栖」バス停。明智光秀が農民に竹槍で刺し殺されたといわれているところ。さて、

◇ 素朴な疑問ですが、「おぐるす」or「おぐりす」、どっちが本物の発音なのですか?
dairoku.s60.xrea.com/kakolog/part07.html

◆ 漢字を基準にすると、「おぐりす」と読むのが「本物の発音」ということになって、「おぐるす」はその訛りということになるのだろうが、そうではない。もともとの漢字が当て字なので、本来は「おぐるす」。たとえば、歴史作家・桐野作人のブログに、

〔膏肓記〕 小栗栖は現在、「おぐりす」と現地では読んでいるようだが、『明智軍記』には「おぐるす」とルビが振ってあることを説明する。
dangodazo.blog83.fc2.com/blog-entry-629.html

◆ とあって、『明智軍記』などもちろん読んだことはないけれども、そういうことなのだろう。人名でも、栗栖さんは、「くりす」さんと「くるす」さんの二通りの読み方がある。

栗栖 赳夫(くるす たけお、1895年7月21日 – 1966年5月10日)は、昭和期の政治家・銀行家。元大蔵大臣・経済安定本部総務長官。
ja.wikipedia.org/wiki/栗栖赳夫

栗栖 弘臣(くりす ひろおみ、1920年2月27日 - 2004年7月19日)は、日本の広島県呉市出身の海軍軍人、陸上自衛官。第13代陸上幕僚長、第10代統合幕僚会議議長。
ja.wikipedia.org/wiki/栗栖弘臣

◆ まあ、どっちでもいいんだけど、個人的には「おぐるす」の方がなじみがあって、「おぐりす」と聞くと、なんだかリスが浮かんできて、からだが「こそばく」なる。行政による地名の読みも「おぐりす」で統一されているようだし、しばらくすると「おぐるす」と言うひともいなくなってしまうのだろうが、いまのところは「おぐるす」と言っても笑われはしないだろう。

◇ 京阪バスの車内放送がカセットテープだったころはオグルスといってました。
dairoku.s60.xrea.com/kakolog/part07.html

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