◆ いっぱんにも、年をとるにつれ、読書のテンポは遅くなるのではないかと思う。どうしても「ひっかかり」が多くなる。若いころはなにも知らないから、ほとんどただ本に従っていればよくて、なにも考えないから、それで読むのが速い。年をとると、あたまのなかに雑多な知識がふえて、あれやこれやにひっかかってしまう。それだから速くは読めない。そのことに気がついてから、だいぶ気が楽になった。ゆっくりと読む。不都合はなにもない。 ◆ みっか京都にいて、いちど京阪電車で深草を過ぎた。そのとき電車のなかで読んでいたのが、司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズの1冊『三浦半島記』で、鎌倉時代の鎌倉に、源頼朝が鶴岡八幡宮を造営しようとしたときのこと。 ◇ このあたり、まだ関東の文化は、心もとなかった。頼朝が構想するような巨大構造物を建てる棟梁がいなかった。ところが、 ◆ 深草と浅草を対比してみたことなどなかった。せっかくだから深草駅の写真だけでも撮っておこうかと思ったが、もう深草を過ぎていた。《Wikipedia》から画像を借りる。ついでに、文章も読む。
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