MEMORANDUM

  塩コーヒー

◆ エチオピアには塩コーヒーがあるらしい。

◇  見ていたらモカの香りが風に乗ってやってきた。
 においをたぐり歩いたら、泥壁の小屋に行き着いた。電灯もランプもないそこは客が立ち寄る、いわば喫茶店なのだった。
 暗がりで妙齢の女性が裸足のおじさんたちに給仕している。
 飲んでいるのは、驚くなかれ、塩入りコーヒーなのだった。
「このあたりじゃブンナは皆、チョウ(塩)で飲むな」
 泥壁が口をきいたのかと思ったら、壁と同じ顔色のおじさんだ。
 お試しになるといい。コーヒーに塩味はよく合う。後口がじつにさわやかだ。砂糖みたいにコーヒーそのものの香りを消すことがない。

辺見庸 『もの食う人びと』(角川文庫,p.209)

◆ ブンナ(bunna)とはコーヒーのこと。塩コーヒーは飲んだことがないが、塩キャラメルコーヒーなら飲んだことがある。

◇ 塩キャラメルコーヒー!! 塩なんだかキャラメルなんだかコーヒーなんだか良く分から無いよね~~・・・。
www.ytv.co.jp/blog/announcers/uemura/2008/12/post_154.html

◆ ジョージアの缶コーヒーなんだけど。キャラメルの味がして、塩の味がして、それからコーヒーの味もする。そんな感じで、けっこういける。まだ販売してるのだろうか?

◆ 明治天皇も塩コーヒーを飲んだことがあるらしい(《月に叢雲花に風:明治天皇と塩コーヒー事件》

◇ 日本では英国風にコーヒーはミルクと砂糖を入れた状態で給仕されるが、この日は誤って砂糖の代わりに塩が入れられていた。明治天皇は一口ごくりと飲み、顔をしかめた。天皇はさらにもう一度口をつけた後、憤然として席を立ったため、散会となった。
産経新聞(1999年3月20日付)

◆ どうやらお気に召さなかったらしい。あと、塩コーヒーダイエットなんてのもあるらしいが、どうでもいい。

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