MEMORANDUM

  Not to be outdone

◆ 「ブドウ畑のカブトムシ」のハナシで、レッサーパンダの風太のことを思い出した。

〔Zaggle.co.uk〕 In May 2005, the Red Panda gained a surge of popularity in Japan when Futa (風太) a member of the species living in the Chiba Animal Park (千葉市動物公園) was found to be able to stand on his hind legs like a human for up to 30 seconds at a time. Not to be outdone, another zoo, the Yokohama Zoo Zoorasia (よこはま動物園ズーラシア) in Yokohama, Kanagawa recently found another "gifted" red panda within their confines, Dale (デール) who is capable of walking a considerable distance bipedal.
zaggle.net/content/education/r/Red_Panda.php

◆ なにも英語の文章を引用することもないのだが、千葉で風太が直立すると、"not to be outdone" (負けてはならじと、負けじとばかりに)、横浜ではデールが直立するだけでなくそのまま歩行までしてしまう。かくして、各地の動物園で、"not to be outdone"、つぎつぎとレッサーパンダ(red panda)が直立し始める。というようなことがあったのが、2005年5月だった。その後についてはなにも知らないが、おそらくいまでも、直立したり直立歩行したりしているのだろう。風太やデールが、直立にかんして、"gifted"(天賦の才能のある)な個体であったことはまちがいないだろうが、そもそもレッサーパンダには直立しうる潜在能力があるのだし、風太以前にもその能力を顕在化していた個体も数多くいたことだろう。けれど、記事にするさいには、物語化の誘惑というものがつねにあって、おもしろそうなお話に仕上げてしまいがちになる。そういう意味で、"not to be outdone" はじつに便利なつなぎのコトバなのだった。

◆ カブトムシに戻って、ふたたび《2ちゃんねる》のスレ(【長野】「聞いたことがない」ブドウ襲うカブトムシ 出荷直前、果汁吸われる被害)から。

◇ 368:ブドウの味を覚えてしまった。もう、カブトムシたちの間に口コミで伝わっているから、いくら退治しても無駄だねw

◇ 490:今までおいしさを知らなかったんだろ。きっと1匹が試しに吸ってみたらうまくて、カブトムシみんなに広がって話題になってるんだと思う。

◆ カブト虫も負けず嫌いなのかもしれない。

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