◆ さいきん、お寺の門前にある掲示板が気になって、見つけると写真に撮っている。 ◆ 2009年6月14日、世田谷区桜丘。「南照山」久成院。上の枠に「一隅を照す」(最澄)とあるので、天台宗であることがわかる。ついで達筆で「巧言令色鮮矣仁」。これはもちろん論語から。仏教の天台宗と孔子の論語とのあいだにどんな関係があるのだろう? あまりに知識がないので、さっぱりわからない。署名(落款?)はと思って、画像を拡大してなんとか解読してみると、どうやら「妙門主 大僧正 信海」と書かれているようだ。大僧正というのは、兵隊さんの位でいうと、大元帥みたいなものかな。とにかく偉いんだろう。さっそく検索してみると、 ◇ 菅原 信海 すがわら しんかい ◇ 菅原信海(すがはら・しんかい) 三十三間堂本坊妙法院門跡門主 ◆ 「すがわら」なのか「すがはら」なのか、それともどっちでもいいのか、よくわからないが、やっぱり偉いひとのようだ。とここまで調べて満足し、もういちど写真を見てみると、書のしたにカレンダーのようなものが写っているのに気がついた。拡大したら、このカレンダーのようなものはやっぱりカレンダーだった。うん? そうなのだ、この信海の書はカレンダーの一部で、掲示板にはその6月のページ(と右には7月のページ)がそのまま貼られていたのだった。現物を見たときに、印刷物であったことに気がつかなかったとは、いくらなんでも情けない。ついでに、このカレンダーも検索してみると、すぐに見つかった。《楽天市場》に「高級掛軸風カレンダー(大判)2009年版【一隅を照らそう染筆日暦】」、税込2,415円。 ◇ 書が和紙に印刷されているので使用後も和紙を台紙からはずして、掛軸にしたり額にはめて楽しめる人気商品です。年末年始のご挨拶や和風インテリアに、また外国のお友達へのプレゼントに最適です。 ◆ 製作しているのは、京都の《千眞工藝》。 ◇ 「一隅を照らそう」 染筆 日暦 ◆ 買おうかしらん。 |
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