◆ となりに抜け殻があるから、コイツがさなぎから抜け出てきたんだろう、と思っただけで、羽化の瞬間を見ていたわけではないのだけれど。正面からカメラのレンズを間近に寄せても動かないので(左)、これさいわいと写真を撮り続けていたら、さすがにうっとうしくなったのか、一歩、また一歩、前進し始めた(右)。それで、ああ、はじめの一歩だなあ、とちょっと感動したのだったが、よく考えると、コイツは幼虫からさなぎを経て成虫になったわけで、いま生まれたわけではない。幼虫のころも、さんざん歩き回っていたのだろうから、はじめの一歩というわけにはいかないだろう。そもそも、さなぎという状態が人間には理解しがたいもので、さなぎから出てくるものを見れば、どうしたって「誕生」といった内容のことを思ってしまうのではないだろうか? それで、この写真のタイトルも「生まれたてのテントウムシ」にしようかと思ったりもしたのだが、やっぱり、いま生まれたわけではないしなあ、とまあ、あれこれ思案していたら、こんなコトバに出会った。
◇ できたてのテントウムシ。テントウムシの羽化は初めて見ましたが、感動的でした。また、テントウムシを見て「美しい」と思ったのも初めてでした。
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◆ できたてのテントウムシ! こりゃいいな、と思って、この表現を拝借した次第。