MEMORANDUM

  北見というところ

◇  北海道で生まれ育った私にも北見という道東の町はあまりピンとくるものがなかった。網走ならば番外地や原生花園があるし、釧路には湿原や丹頂鶴がある。摩周湖や阿寒湖や知床など修学旅行で近くには何度も行ったのだが、北見という町には一度も足を踏み入れたことがなかった。
 寒いという以外はかろうじてハッカを思い浮かべるだけで、その他には何のイメージもわいてこない。

大崎善生 『将棋の子』(講談社文庫,p.244)

◆ 北海道で生まれ育ったわけではないワタシには、なおのこと。北見工業大学があるせいか、なんとなく地方の工業都市というイメージがあったが、かつて世界有数のハッカの生産地であったこと、いまはタマネギの生産が日本一であることなど、なにも知らなかった。

◆ 国道39号線を層雲峡を抜け石北峠を越えると、そこはもう北見市である。と、「平成の大合併」でこういうことになったが、北見の中心部まではさらになお69kmくるまを走らせなければならない。

◇ 2006年(平成18年)3月5日、旧・北見市と常呂郡留辺蘂町・端野町・常呂町が合併し、新・北見市はオホーツク海に面することとなった。市町村としての面積は北海道一となり、全国でも岐阜県高山市、静岡県浜松市、栃木県日光市に次いで第4位である。市の西端である石北峠から東端のオホーツク海までの道路延長は大手町−芦ノ湖を結ぶ箱根駅伝のコースにほぼ等しい110kmに達し、自治体の「長さ」では日本最長である。
ja.wikipedia.org/wiki/北見市

◆ 去年の年末に北見を訪れたときには、オホーツクの海を見ることはなかった。見ていれば、北見市の「常呂(ところ)というところ」というタイトルの記事を喜んで書いていたことだろう。

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