◆ だれも土星のことなんか気にしてはいないだろう。 ◇ その後何年かして友達の兄に三脚つきの本格的な天体望遠鏡を覗かせてもらったことがあったが、その時も土星は見つからなかった。友達の兄は大きな木の箱の中に沢山のレンズを持っており、どのくらいの倍率のものがあるか、ということをうるさいほど説明していたが、惑星をあまり捜そうとはせず、月の噴火口ばかりを「どうだすごいだろう、あのひとつひとつのクレーターが後楽園の球場ぐらいあるんだぞ」といって何度もそれを見せるだけであった。 ◆ さいきんは、経済不況やら新型インフルやらでいそがしいので、星空を眺める余裕のあるひとはおそらく少ないだろう。個人的にも、なんにもいいいことはないので、いや、コンパクトデジタルカメラで小さなものを撮るのがおもしろいので、下ばかり向いて歩いている。ときには、「星を踏む」ことぐらいはしているだろうが、夜空を見上げることがめっきり少なくなった。まあ、東京で夜空を見たところで、おもしろくもなんともないんだけど。
◆ カッシーニ&ホイヘンスは、とても勤勉で、土星のステキな画像を休むことなく地球に送り続けている。たとえば、こんなの。 ![]() ![]() ◆ な、わけないか? 上の画像は《NASA Jet Propulsion Laboratory》からでした。 |
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