◇ 〔2009/04/06〕 「明日に架ける橋」や「サウンド・オブ・サイレンス」など数々のヒット曲で知られるアメリカのフォーク・デュオ、サイモン&ガーファンクルが16年振りに来日公演を行うことが発表された。
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◆ ということで、「コンドルは飛んでゆく」。
◇ ペルーインカ文明のアンデス山地の民謡から発生し、サイモンとガーファンクルが紹介し一挙に有名になり、日本でも故越路吹雪さんが歌って一時大流行したものがなしいメロディー。この曲の名前「エルコンドルパーサ」という名馬が居たとも聞いている。
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◆ だが、「エルコンドルパーサ」という名馬はいなかった。いたのは凱旋門賞2着(1999年)の「エルコンドルパサー」。なぜ「パーサ」ではなく「パサー」という表記になったのかはしらない。
◆ ポール・サイモンが詞をつけた「コンドルは飛んでゆく」の出だしはこう。
♪ I'd rather be a sparrow than a snail.
◆ 「私はカタツムリよりもスズメになりたい」(「カタツムリなんかになるくらいならスズメの方がましだ」)、でもどうして? と、初めて聞いた30年ほど前に思った。いま聞いても、やっぱり考えこんでしまう。まったく進歩がない。そのあとの歌詞に、同じ構文で、"I'd rather be a hammer than a nail." "I'd rather be a forest than a street." とあり、sparrow と snail の対は「s」の頭韻(alliteration)、forest と street の対では「st」の子音韻(consonance)、また、snail と nail は一目瞭然の脚韻を踏んでいるから、ある程度は音の響きを考えて選ばれたコトバであろうことは想像できるけれども、やっぱり、どうしてカタツムリとスズメなんだろうと思ってしまう。ヘビ(snake)とツバメ(swallow)なんてのはどうだろう? あるいは、クモ(spider)とコウノトリ(stork)なんてのは? ・・・と、10くらい並べてみようかと思ったが、もう英単語のストックがない。
◆ カタツムリを食べるひともいれば、スズメを食べるひともいる。スズメはカタツムリを食べるだろうか? もしかしたら、スズメを食べるカタツムリもいるかもしれない。
◆ スズメはちっともじっとしてくれないので、写真に撮りづらい。カタツムリはのんびりしてそうだが、その動きは意外に速い。ピントを合わせていると、勝手に画面から消えている。
◆ スズメとカタツムリについて、あれこれ書こうと思ったが、よくよく考えると、あれこれ書くほど、スズメについてもカタツムリについても知ってはいないことに気がついて、あわてて退散。