MEMORANDUM

  転んでもただ(で)は起きない

◇ ただ、転んでもただは起きないお角が、駒井甚三郎の男ぶりに打込んで、これに入れ上げようとして通うものではなく、かえって駒井を利用するの意味で御機嫌を伺っているのだということだけは、どちらにもよくわかっているはずです。
中里介山 『大菩薩峠 小名路の巻』(青空文庫

◆ 「受領は倒るる所に土をつかめ」と似たようなことわざに「こけた所で火打ち石」「こけても馬の糞」なんてのもあるそうだが、もっとも一般的なのは、「転んでもただ(で)は起きない」だろう。

◆ 小説からではなく、現実からの用例を挙げると、

◇ 友人にも「今はお金がないので、まだ離婚するときではない。いかに自分が有利な条件で離婚できるか考えている。そのときまで待つ」などと打ち明けたことも。また、祐輔さんと夫婦げんかをした際、仲裁にやってきた友人には「離婚はする。でも、私がこの人の尻をたたいて、今の会社に入り、これだけの名誉や収入を得るようになったのに、どうして私だけが泣きを見て別れなくちゃいけないの。私は転んでもただでは起きない」などと話していました。
sankei.jp.msn.com/affairs/trial/071220/trl0712201208012-n1.htm

◆ 渋谷バラバラ殺人事件の被告の発言だそうで。

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