◆ たまたま、東京電力のCMを見たら、これがなかなかおもしろかった。若い女性のロボット(関めぐみ)が、
◇ 「わからない、わからない、わからない」
◆ と、言いながら、頭から湯気を出していた。ショートしてしまったらしい。「日常のふとした会話」がロボットには理解できない。たとえば、風呂から上がって気持ちよくなった妻夫木聡が思わず、「しっかり汗かけて、カラダの中からきれいになって、生まれ変わったみたいだ」と言うと、ロボットは、
◇ ーー生まれ変わった?
ーーうん。
ーー誰に?
ーー僕に。
◆ ここでまた、ロボットは理解不能になってショートしてしまう。そうして最後に、ロボットは一日を反省するように、屋根の上で夜空を見上げながら、
◇ 「人間って、わからない」
◆ と、つぶやく。
◆ 似たようなことは日常茶飯事だ、とロボットに共感しながら、そう思う、「人間って、わからない」。そもそも同じものに生まれ変わることができるのかどうか? これはロボットの言い分が正しいのではないか?(そんなことはどうでもいいが)
◆ 人間って、わからない。世の中、わからないことばかりで、土星人のワタシの頭もショート寸前。