MEMORANDUM

  優しい無関心

◇ 「わかった」と彼は言った。

◆ と書くと、もうそれだけで、小説のなかの文章なような気がしてしまうのが不思議だが、それはさておき、「わかった」と友人は言った。もろもろのこみいった状況をどのように説明すべきかについて、あれこれ考えたあげく、ままよとばかり、電話をかけ、結論から話し始めると、即座に「わかった」と友人は言った。こちらの事情を忖度してくれたからか、それともたんに無関心だったからか? いずれにせよ、ほっとして気が抜けた。

◆ まあ、そのようなことはだれでも経験があるのではないかと思う。ふと「優しい無関心」というコトバが浮かんで、ついでに、「世界の優しい無関心」というコトバを思い出した。カミュの『異邦人』。

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