◇ 名刺と定期とテレビ。これまで一度も持たなかった。たぶん一生、持たずに終わるだろう。 ◆ これを書いたのが元東京大学文学部教授のドイツ文学者であるからといって、ことさら驚いてみせたりするのは、たとえば名刺がいらない理由として、 ◇ 人とのまじわりは肩書きで始まったり続いたりしないものだ。 ◆ と、ごくふつうに綴ることができる著者に、自分がいかにも俗物であることを思い知らされるようで、あまり気分のいいものではないけれど、正直なところ、不意打ちのように驚いた。でも、考えてみれば、ワタシも似たようなもので、いまのところ、名刺も定期もテレビもない。 ◆ 名刺についても定期についても、それらを必要とするような環境にいないので、これまであまり考えたことがなかった。考えてみると、あれこれおもしろいように思うけれども、長くなりそうなので、やめておく。 |
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