MEMORANDUM

  七夕

◆ おともだちの霧さんが書いている。

◇ 小さい頃から服や装身具には興味がなかったし、欲しいものといえば第一に本だった。何かのお祝いのときにはいつも図書券をもらっていた。(ねだっていたというべきか。)
01.members.goo.ne.jp/home/fog_horn/diary/a/1042.html

◆ なにか欲しいモノがあるという状態は、いつだってなんだって好ましいコトだろう。いま目の前に、なにか欲しいモノをあげる、という奇特なひとが現れたとして、ワタシには、ではこれを下さい、と言える具体的なモノがなにもない。たとえば、七夕だからというので、なにか願いを短冊に書き付けて祈る、という風習に積極的に参加するモチベーションがワタシには、ない。ところで、ふと疑問がわいたのだが、七夕という行事では、短冊に書いた願いをいったい誰がかなえてくれるものなのだろう? 織姫(織女、べガ)と彦星(牽牛、アルタイル)だろうか? それとも、天の川なのだろうか? それとも、どこかの星の裏にでも隠れている神さまだろうか? 織姫と彦星が一年に一度しか会えないというのなら、ぜひとも夜空が晴れて逢瀬がかなえばいいな、とは思うけれども、それに便乗するようなかたちで、ついでにわれわれの願いもかなえらえたら、と祈るというのは、正直なところ、よくわからない風習である。他人が幸せになったからといって、自分も幸せになれるというわけではあるまい。

◆ 欲しいモノがないわけではない。あれも欲しいし、これも欲しい。けれど、あれがなくても、これがなくても、とりあえず困らない。あってもいいが、なくてもいい。思いつくのはそんなモノばかりだ。つくづくつまらない人間だと思う。とくに七夕だからというので、この文章を書き始めたのではなかったが、つい思い出して、こんな文章になってしまった。とはいえ、今日は7月8日。いつだって、乗り遅れてる。

♪ 奇跡は起きなくても ベガとアルタイルが会う 今夜は
  晴れるように祈ろう

  DREAMS COME TRUE 「7月7日、晴れ」 (作詞:吉田美和)

◆ ここで、終わりにしようと思ったのだが、引用したドリカムの歌には、やや大げさすぎるところがあって、「わけもなく高揚した感覚」を導くところがあって、じつのところ、あまり好きではない。というより、小声で言えば、七夕ぐらいでこれほどまでに盛り上がってしまえるような精神性は、ワタシのいちばんキライなタイプなのであった(そんなことなら、わざわざ引用しなければいいではないかという声には、その通り、と答えるほかはないのだが)。というわけで、上記の引用に差し替えて、とはいえ、これは七夕とはなんの関係もないが星つながりということで、ユーミンの歌を。

♪ シベリアからも見えなかったよと
  よく朝弟が新聞ひろげつぶやく
  淋しくなればまた来るかしら
  光る尾をひく流星群

  松任谷由実 「ジャコビニ彗星の日」 (作詞:松任谷由実)

関連記事:

このページの URL : 
Trackback URL : 

POST A COMMENT




ログイン情報を記憶しますか?

(スタイル用のHTMLタグが使えます)