MEMORANDUM

  キッコー印

◆ 5月26日、特急はくたかが北陸本線魚津の駅に停車すると、窓から 「キッコーヤマナ」 の広告が目に入った。金沢の鍋喜醤油のブランドらしい。六角形の亀甲のなかに、「^」 + 「ナ」。醤油大手のキッコーマンとヤマサを足したようなネーミング。

◇ アメリカやヨーロッパでは、醤油からすぐさまキッコーマンを連想し、キッコーマンを醤油の異称と考える消費者も少なくない。
www.kkc.or.jp/plaza/keyword/pdf/brand/200506_14-15.pdf

◆ いや、アメリカやヨーロッパにとどまらず、日本でも醤油といえばキッコーマンをイメージするひとが少なくないのだろう。だから、全国津々浦々に点在するキッコー印の醤油を目にすると、少なからず驚く。あるいは紛いものだと判断する。

◆ 北海道旭川市のキッコウニホン。

◇ ところで、写真の醤油。キッコーニホン。キッコーマンではございません。製造元ももちろん、違いました。
blog.livedoor.jp/black_piggy/archives/27098765.html

◇ 北池袋店のしょうゆは何でか分かりませんが、よく変わります。開店当初は 「キッコーニホン」 とかいう、いかにもキッコーマンのパクリというか、バッタ物みたいな名前のあやしい醤油でした。
www.kakamu.net/handaya/

◆ 青森県十和田市のキッコーカン。

◇ 私は以前 「キッコーマン」 ではなく 「キッコーカン」 のしょう油を日本で買いましたー。すごいでしょ(笑)? / 色々あるよね~。「正露丸」 を買ったつもりが 「征露丸」 だったりしたこともあります。
crescent.jugem.cc/?eid=371#comments

◇ 昔、地方のとあるスーパーで 「お一人様一本限り」 という非常にそそられてしまうポップを見つけ、そこにはなんと、キッコーマンのあの 「でかボトル」 がなんと一本98円! こりゃ、安いゾ☆とばかりにレジに直行。←言うまでもありませんネ。その後何日か経ったある日、お醤油差しの中身がなくなりかけてきたので、買っておいたボトルを開け、ドボドボと詰め替えてたんです。ふとボトルに目をやると・・・な、な、なんと! それはキッコーマンではなく、キッコーカン! 萬ではなく、どうだと言わんばかりの 「寛」 の字が!!! えっ、えぇーーーーっ????? もしかしてスーパーに騙された? キッコーマンもどき? ボトルはまさにキッコーマンそのもの、うりふたつのデザイン。
imaiy.iza.ne.jp/blog/entry/135544/allcmt/#cmt

◆ 秋田県にかほ市のキッコーナン。

◇ 「キッコーナン たまり醤油」 ヘッ?!―――――(゚д゚;)――――― あきらかにパクリですよね!キッコーマンの・・ しかも中の字は違えど六角形のマークまで。随分思い切ったパクリぶりに潔ささえ感じますよ。
blog.livedoor.jp/satomayuboru/archives/50559802.html

◆ 秋田県大仙市のキッコーヒメ。

◇ 生協で棚の整理してたらキッコーヒメなるメーカーの醤油を発見。ロゴはまさにキッコーマンの萬が姫になっただけ… まぁ、パクりとかはどうでもいい。キッコーヒメ=亀甲姫。
blog.livedoor.jp/capelthwaite/archives/50988543.html

◆ 山形県新庄市のキッコーセン。

◇ まったく関係ないんですが、キッコーマンとキッコーセンの違いについでだれか教えて下さい・・・ 弟のクラスでいま一番の話題だそうです(汗)私も気になって眠れない・・・
www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=168116&log=20040424

◆ 茨城県土浦市のキッコーショウ。

◇ 会社のマークはキッコーショウってキッコーマンみたいなマークなんだけど、これもキッコーマンのをパクったわけじゃなくて、柴沼醤油のほうが先に使っていたものなんだそう。
www.edita.jp/okashi/one/okashi418429.html

◆ 埼玉県入間市のキッコーブ。

◇ あとはうどんにかける醤油がなんと偽キッコーマン。よく見るとキッコーブと書いてありマークも偽マークで亀甲の中の字が変わっただけでした。
www.geocities.co.jp/MusicStar-Bass/9632/nikki01.html

◆ 東京都あきる野市のキッコーゴ。

◇ 「キッコーゴ」 です。何だ、キッコーマンのバチモンか?と思われる方もいらっしゃると思います。とんでもないです。「キッコーゴ」 は 「キッコーゴ」 です。数字的には 「萬」 に対して 「五」 ですから随分負けてますが(笑)。
scn-net.easymyweb.jp/member/4678/default.asp?c_id=46460

◆ 鳥取県鳥取市のキッコーナン。

◇ 鳥取の松茸料理について調べていたら変な文章を発見してしまいました。“マツタケをミリンと薄口のキッコーナン醤油で……” えっと、やっぱキッコーナンってタイプミスだよな。ところが調べてみると鳥取では本当にキッコーナン醤油というものが売られているようでして、秋田県にもあるようでして。
web.parknet.co.jp/neg/diary-200109-3.html

◆ 高知県宿毛市のキッコーマルキ。

◇ キッコーマルキ醤油の谷坂醸造有限会社。キッ○ーマンのパチモノではない。れっきとした幡多醤油の代表選手だ。
nobu-log.jugem.jp/?eid=460

◆ まだまだあるが、とりあえずこのへんにしておいて、それにしても全国各地にこれほどまでにキッコー印の醤油ブランドがあるのはなぜだろう? 《茨城県醤油工業協同組合》 の回答。

◇ 亀の甲羅を象ったキッコー印は、もともと土浦の亀城をロゴとして土浦製の醤油につけていたもの。商標登録などなかった時代に、醤油を意味する印として全国に普及しました。
www.numaya.co.jp/ibarakisyoyu/qa.html

◆ 詳しくはしらないが、そういうことなのだろう。そういえば、土浦の亀城にもいつだか仕事の途中に寄ったことを思い出した。調べると、2004年5月2日の日曜日だった。

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