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  杉玉を探して

◆ 引越という仕事は奇妙なもので、少し遠くの知らない町に出かけると、もはや旅との区別がつかない。お客さんを観光案内人と勘違いをして、「この近くになにか見どころはありませんか?」 と尋ねたり、地図を広げて、お客さんの家を探しているつもりが、いつしかその近くに温泉マークを発見し、その道順を検討し始めていたり。なんとも楽しい仕事である。

◆ というわけで、これまでにも仕事のついでに造り酒屋を訪れたことが何度かあって、過去の写真をパソコンからひっぱり出して、どこかに杉玉が写っていやしないかと見直してみると、あるわあるわ、ここにも、ここにも(画像をクリックすると多少は大きいのがご覧になれます)。

◆ 〔左〕 2003年6月5日、滋賀県高島郡マキノ町海津、吉田酒造。こんなに堂々と飾られた杉玉になぜ気がつかない?

◆ 〔中〕 2004年5月12日、神奈川県厚木市七沢、黄金井酒造。建物の左奥に。

◆ 〔右〕 2005年5月7日、埼玉県秩父市宮側町、武甲酒造。写真を拡大してみると、なんと5個の杉玉。

◆ 〔左〕 2007年3月6日、会津若松市千石町、名倉山酒造。写真を拡大すると、玄関の左上に小ぶりの杉玉が。

◆ 〔右〕 2007年3月6日、会津若松市日新町、末廣酒造(嘉永蔵)。

◇ 威風堂々とした姿で大和町通りに趣を添える末廣酒造・嘉永蔵。大輪の酒林に圧倒されながら酒香に誘われ木扉を開くと、そこには吹き抜けの大空間が広がる。
『会津の建物ガイド』 (あいづふるさと市町村圏協議会,p.42)

◆ と、帰りに買ったガイドブックに書いてあった。ちなみに、このガイドブックを再構成したものがウェブでも読める ( 《会津の建物ガイド》 )。写真を見直すとたしかに、まだ緑を残した 「大輪の酒林」 が。どうして気がつかなかったのだろう?

◆ ほかにもまだあるかもしれない。それにしても、過去にこんなにたくさんの杉玉を目にしていたはずなのに、なんにも目にはいっていなかった自分をちょっぴり反省しつつ(大いに反省すべきであるか?)、あらためて写真というのはすごいものだなあと。

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