MEMORANDUM

  ちいさな大仏

◆ 千葉県鎌ヶ谷市で 「鎌ヶ谷大仏」 なるものを見た。大仏とは言い条、かなり小さい。鎌ヶ谷市指定文化財第1号。

◇ 安永5年(1776)、鎌ケ谷宿の大国屋(福田)文右衛門が、祖先の供養のために、江戸神田の鋳物師に鋳造させたもの。高さ1.8mの露坐の大仏である。豪勢な開眼供養の様子が伝えられ、鎌ケ谷宿の盛時の有り様がうかがえる。
www.city.kamagaya.chiba.jp/kakuka/kakuka-kyoikuiinkai/bunka/bunkazai.html

◇ 大仏と言っても高さ1.8mしかない、本来の大仏の規定をはるかに下回る小さな像であるため、地元では 「鎌ヶ谷ミニ仏」 とも呼ばれることもある。また、鎌ヶ谷大仏駅まで延長した当時の新京成電鉄が行楽客の呼び込みのポスターを張り出したところ、実物を見た行楽客に非難を浴びせられたというエピソードもある。
ja.wikipedia.org/wiki/鎌ヶ谷大仏

◆ では、「本来の大仏の規定」とは?

だいぶつ【大仏】 丈六(高さ1丈6尺、すなわち約4.8メートル)以上の大きな仏像。奈良東大寺の盧舎那仏(るしゃなぶつ)、鎌倉高徳院の阿弥陀如来などが有名。
小学館 『大辞泉』

daibutsu 大仏 Also jourokubutsu 丈六仏. The term used to describe a very large statue of Buddha. Originally any statue more than twice life-size was referred to as daibutsu. The size expressed the greatness and superhuman quality of the Buddha. The height of the statue was measured in traditional Japanese units of length; the shaku 尺 (30.3cm) and the jou 丈 (10shaku). A daibutsu was higher than 1 jou 6 shaku, or 4.85m, known in Japanese as jouroku 丈六. This figure was used because it was said to be the actual height of Buddha.
www.aisf.or.jp/~jaanus/deta/d/daibutsu.htm

◆ あれこれ調べると、お釈迦様の身長が一丈六尺(約4.8メートル)であるとされており、仏像としては等身大のものが標準で、これを丈六仏というが、この丈六仏より大きいものを大仏と呼ぶらしい。奈良の大仏は10倍(NHKの 「その時歴史が動いた」 のサイト参照)。

◇ 当時、仏像の大きさの基準は、立像で一丈六尺(いわゆる丈六仏、1尺は約30cmなので高さ4.8m)、座像の場合はその半分の八尺(高さ2.4m)とされていました。華厳経では 「10倍の大きさ」 を無限大とされ、その場合大仏の高さは24m(座像の場合)に設定されるべきですが、巨像を制作する際には1尺が約20cmの「周尺」を使うこととされていました。そのため、16mに定められたといわれます。(香取忠彦 『奈良の大仏』 p.15)
www.nhk.or.jp/sonotoki/2006_05.html

◆ ところで、お釈迦様の身長は一丈六尺だったかもしれないが、奈良の大仏も鎌倉の大仏も(それから鎌ヶ谷の大仏も)、お釈迦様ではない。奈良の大仏は盧舎那(毘盧遮那)仏だし、鎌倉(と鎌ヶ谷)の大仏は阿弥陀如来で、お釈迦様とは別人(仏)。もしかすると、阿弥陀様は背が低かったのかもしれない。

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