◆ 池袋を歩いていたら、あるビルのショーウィンドーに、ピラミッド状に積み重ねられ 「サクマドロップ」 の缶。すこし通り過ぎてから、気になったので、戻って写真を撮った。佐久間製菓ビル。こどものころは 「サクマドロップ」 と呼んでいたように思うが、缶をしげしげ眺めると、「サクマ式ドロップス」 と書かれている。語尾の 「ス」 をすっ飛ばしていたのはよいとして(タバコの Seven Stars をセブンスターズと言うひとはいない)、「式」 を飛ばして覚えていたのは、「式」 の一字の存在に気がついていなかったからだろう。漢字が読めなかったのかもしれない。いや、そんなことではなくて、そもそも缶をじっくり見てみたことなど一度もなかったのだろう。こどもの関心は缶の中身にしかないのだから。などと思っていたら、こんな記事。 ◇ 実はこの缶入りのアメには 「サクマ式ドロップス」 と 「サクマドロップス」、2つの種類があることをあなたはご存知でしょうか。 ◆ あれれ、そうだったの? ◇ 「サクマ式ドロップス」 の方は赤色の缶に入っており 「佐久間製菓」 が作っていますが、「サクマドロップス」 の方は緑色の缶に入っていて 「サクマ製菓」 が作っています。 ◆ あれれ、そうだったの? ◇ そもそもこの2つの会社、もともとは同じ会社だったのですが、戦時中に砂糖の供給が止まり、「アメなぞ役に立たないモノ作るとはナニゴトか」 と解散せざるを得なくなり、戦後に会社が分裂。イロイロあったすえに、戦前の社長の息子さんがおこした会社のアメが 「サクマドロップス」、番頭さんがおこした会社のアメが 「サクマ式ドロップス」、ということに落ち着いたそうであります。 ◆ この両者の缶の中身は微妙に異なるらしい。「サクマドロップス」 にはワタシが一番好きだったチョコレート味がない!( 《(サクマ|サクマ式)ドロップスの研究》 ) ◇ 飴がドロップスと呼ばれ、缶に入つてゐた時代。どの色のドロップが出てくるか期待しながら、カラカラと音をたてて出したドロップが、白いハッカや茶色のチョコレートだつた瞬間は、一寸うれしいものでした。 ◆ そうそう、とほとんどこの文章に同意しながら、でもなあ、と思ってしまうのがハッカ味。気がつくといつも最後まで残っているのがハッカ味だった。ほかのひとはどうなのだろう? ◇ ハッカとチョコレートが苦手でしたが、最近では好きになってきました。 ◇ そんな昔からある味の中で嫌いな味、ハッカ味。小さい頃に食べた時はすごく嫌いでティッシュに 「ペっ」 した覚えがあります。今でも捨てはしないけど、あまり好きじゃない味。この味が出た時はハズレを引いた気分です。 ◇ 当時から、ハッカだけは、なぜ仲間入りしているのか非常に不服で、出てくるとよく缶に戻したものです。 ◇ こどもの頃、缶を振って白いハッカが出て来たら、こっそり元に戻したものです。そうしてだんだんと残り少なくなるにつれハッカの確率が高くなってくるのが嫌でした。 ◇ 小さい頃、自分の中でハッカとコーヒーが“ハズレドロップ”と決めていたので、友達からもらうときはドキドキした。なんでかというと、コロンと一回だけ転がして出てきたドロップを食べることになっていたからだ。 ◆ 食べ物のハナシでは、いつでも好きなものより嫌いなもののハナシのほうが盛り上がる。もちろん、ハッカ好きも大勢いるのだけれど・・・ ◇ 私もサクマドロップスのハッカ好き。よく友達がハッカ嫌いって残してるの見るとやるせないよ。 ◇ 私、白いハッカと茶色いチョコレートが好きでさぁ、よく、オネエチャンと取り合いになってケンカしたっけなぁ。 ◆ キリがないのでこの辺で。 |
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