◆ 日本のハワイといえば、東日本では福島県の 「常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾート・ハワイアンズ)」、西日本では鳥取県の 「はわい温泉」 ということになっているらしいけれども、ワタシは残念ながら、そのどちらにも行ったことがない。というか、日本にハワイがあるということさえ知らなかった。ホンモノのハワイはさらに縁遠い。 ◆ 関西生まれのワタシは、映画 『フラガール』 を観て初めて、「常磐ハワイアンセンター」 なるものの存在を知った。 ◇ 常磐ハワイアンセンターは、現在はスパリゾート・ハワイアンズと名称を変更して営業している。TBS 「ザ・ベストテン」 の中継先だったり、東京ではTVコマーシャルが流れたりと、関東以北の人たちにはなじみがあるようだけど、関西以西の人たちには 「ほら、あの 『常夏のハワイ、常磐ハワイアンセンター』 ってあるでしょう?」 といってもまったくピンとこないことは、大学入学で上京してから知った。 ◇ 「ハワイみたいなとこなのよー」 と、常磐ハワイ体験者でハワイに行ったことのない母は言ってました。本当かよ!と思うのですが私は両方行ったことがないので、何も言えないんですけどね。 ◇ 常磐ハワイアンセンターといえば、私が小学生のころ同級のコが夏休みに常磐ハワイアンセンターに行ってきたいうのを聞いて、仲間何人かと常磐ハワイアンセンターとハワイは同じものなのかどうかを真剣に話し合ったことを思い出します。たとえば日本語は使えるのかとか、飛行機や船で行くのかということをです。私たち仲間は夏休みに出かけるところといっても、精々、お盆に田舎のおじいちゃんおばあちゃんちに行くくらいでした。 ◇ ハワイといえば、ハワイアン常磐センターに一度も行ったことがない。子供の頃、近所おじさんたちがハワイに行くか、と誘ってくれたがなんどなくかっこわるい感じがして行かなかった。 ◇ 栃木県で育った私にとって、子供のころ 「ハワイ」 には二つの意味があった。ある子が 「うちは夏休みに家族でハワイへ行くんさ」 と自慢する。すると周囲の子供が決まって混ぜ返した。「おめえが行くのは、本物のハワイじゃなく常磐(じょうばん)ハワイアンセンターだべ」 (これらは栃木弁)。 ◇ 昔は“ハワイ”という所も今ほど身近ではなく、小さなころ父に「ハワイ行ってみたいなぁ(゚o゚)」と言うと「おっ、連れてってやるぞ(^o^)丿・・いわきのハワイに。」と言われたものでした(笑) ◆ 二十年近く東京に住んでいても、こういったタグイの情報は意外と知る機会がない。関東出身の同僚数人に 「常磐ハワイアンセンターって知ってる?」 と聞いてみると、みな一様に 「ああ、日本のハワイね」 といったコトバのあとに、上記の引用と同じような個人的な楽しいエピソードを懐かしそうに披露してくれるのだった。 |
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