MEMORANDUM

  隠居丸の隠居

◆ 毎日せっせと写真を撮って「PhotoDiary」に載せている。この「PhotoDiary」というのは「コトバで綴る日記に写真をつけたもの」という意味ではなくて、「コトバの代わりに写真で綴る日記」という意味なので、たいていの場合、その写真を撮った時刻と場所以外の説明がない。だから、ワタシ以外のひとには状況がわかりにくいことも多々あるだろうけど、こどものころに日記をつけ始めてはいつも三日坊主で終わってしまった、そんな苦い経験がありもするので、無理はしないつもりでこういうカタチに落ち着いた。

◆ そういうわけで、個人的には、時刻と場所さえ記録しておけば、「あの日はなにをしていたんだっけ」とか「どこどこに行ったのはいつだったっけ」ということもすぐに調べられるので、それで満足している。タイトルをつけることもあるが、それは検索しやすいようにつけているだけなので、しゃれたタイトルをひねり出す趣味は特にない。ネコの写真には「ネコ」とつける。

◆ それでも、ときどき特定のタイトルが自然に浮かんでしまう写真があって、そんなときには、思わせぶりなような気もするが、その浮かんだタイトルをそのままつけることにしている。たとえば、この写真がそうだ。タイトルは「隠居丸の隠居」。海岸からやや遠く、一艘の船が石段の上に留め置かれている。船の名は「隠居丸」と読める。ちょっと珍しい船名。近所の隠居したじいさんが道楽の釣りのためにこの船を買ったものだろうか? そして、そのじいさんも数年前に亡くなって、船に乗るものももうだれもいない。じゃあオレも隠居して道楽の・・・はて、オレの道楽はなんだろう? 趣味のない老後はつまらんからな。そんなことを日なが考えるうちに、隠居丸の上には草が生え・・・。

◆ こんな物語をでっち上げては悦に入る。このタイトルの意味はそんなところ。悪くはないタイトルだと自画自賛。そのほか、自分で気に入っているタイトルとしては、

◆ 「スナック三姉妹」(左)とか、「運命の赤い糸」(右)とか。

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