MEMORANDUM

  タイミング

◆ 問題。以下は 『ジーニアス英和辞典』 から採った単語の定義である。もとの単語は何か?

◇ つけまわす、尾行する。

◇ 裏切る、密告する。

◇ ふらふらさまよう、尻を出して見せる。

◇ ぶらぶらあてもなく歩く。

◆ 解答。順に、dog、rat、moon、swan。犬、鼠、月、白鳥。もともとは名詞として記憶している単語も、辞書を詳しく読めば、動詞としての用法があって、それが結構おもしろかったりする。理解しやすいのもあれば、関連がまったく想像できないのもある。dog に「尾行する」 という意味があるのは、犬の特性だと考えればわりと腑に落ちるけれども、それとは関係なく、“A dog dogged a dog.” などという例文を考えてみるのは楽しい。犬が犬を犬した、とか。鼠が鼠を鼠した、とか。

◆ (問題の例文は適当に思いついたものを挙げただけなので、もっとおもしろいものが見つかったら差し替えたい。)

◆ また、英語には 「~ing」 という形をもつ単語があって、ふつう動名詞と呼ばれている(と思う)。もとは動詞である。でも、もとのもとは名詞であることも多くて、これがより面白い。日本語になっているものでいうと、たとえば、ドッキング、バッティング、サイクリング、ダブルブッキング。船舶を建造あるいは修繕する場所である dock からどのような経緯で、docking という単語ができたのが、ワタシは知らない。batting も 「バットすること」 と直訳してみれば、なんとなくおかしい。で、しばらく前から気になっているのが、これ・・・。

◆ 「時間すること」 とは、いったいなんだろう。あるいは 「TIME すること」 とは。TIME に ING をつけ加えると、TIMING。タイミング。タイミングという日本語が time に ing をつけたものだと知ったのは、それほど古いことではない。ワタシはいつもタイミングが悪いから、時機に乗り遅れるから、そんなこともあって、タイミングの語源をさかのぼって、TIME の、「時間」 の意味を知ろうと躍起になりもする。そんなことだから、タイミングを逃してしまいのだとは承知のうえで。

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