MEMORANDUM

  呆れた猫

◆ 呆(あき)れたのはワタシではない。猫の方だ。ネコがワタシに呆れたのだった。団地の植え込みに猫が一匹のんびりと休日の朝を楽しんでいるのを目ざとく発見したワタシは、いつものように上着のポケットからカメラを取り出し、これ以上近づくと猫が逃げるだろう地点までじわじわ接近し、そうしてカメラの電源を入れる。おや、電源が入らないぞ。うん? あらら、バッテリーが入ってないや。昨夜充電器で充電したまま忘れてきたのだった。というコトに気がついたあたりで、猫の方もどうやらそのコトに気がついたらしい。しばらくはじっとしていたが、ワタシが 「それでは」 と作戦を変更して、カメラをしまい、PHSを取り出したときには、まったくうんざりした顔になっていた。おいおい、オマエがオレの写真を撮ろうとしているようだったから、せっかく協力してやろうと思ったらなんだい、そんなPHSに内蔵の30万画素のへっぽこカメラでオレを撮る気なのか? もうゴメンだね。そう言い残して、猫は去ってしまった。まったく呆れた猫だ。

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COMMENTS (1)

タネ - 2006/05/04 20:55

そーか、私が未だ猫の写真が撮れないのは「猫が呆れるようなカメラ」だからだ(笑) 
「そんなんで撮ろうなんて あんたナメてんの?」
だな
私が立ち止まって目が合った瞬間 逃げらてます

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