MEMORANDUM

  天使の羽の付け根

♪ 空がとっても低い 天使が降りて来そうなほど
  荒井由実「ベルベット・イースター」(作詞:荒井由実)

◆ まだ天使を見たことがない。とくに天使を見てみたいと思ったこともないが、とにかくまだ天使を見たことがない。

◇ いまではもう誰も天使が実在するのかとか、天使とはなんなのかなどということをまともに考える人はいなくなってしまいました。もちろんいなくなったのは、キリスト教の天使ばかりではありません。妖精も、アイヌのコロポックルも、修験道の烏天狗も、とにかく人間と神の間に立って、神の言葉を人間に伝え、また人間になにか大きな力をあたえてきた存在について、人々はもうまともに考えなくなってしまったのです。人間の世界から天使は追放され、天使の存在できる空間が根こそぎにされはてた時代に、わたしたちは生きているわけです。
中沢新一『イコノソフィア』(河出文庫, p.89)

◆ 天使の背中に生えているもの、あれはハネというのかツバサというのか、どちらのコトバが天使にお似合いかとなると、やっぱりハネかなあ、などとどうでもいいことをつらつら考え、そういえば、こどものころには、天使の羽(翼)のその付け根の部分は一体どうなっているのだろうか、ということが無性に気になったことを思い出して苦笑する。見たことはないので想像では、なんだか取って付けたような、接着剤で貼り付けたような、だからポロリとすぐ取れそうな、そんなもののような気がしていた。もしかすると、と唐突に変なコトを書くようだが、まだ何も知らない女の子が男性にあるというオチンチンというものを想像するときも、こんな感じだろうか? 自然に羽(翼)が生えた天使にイメージをうまく思い描くことができない。ペガサスだって、どうも不自然だ・・・。

◆ そんなことを考えているときに、たまたまフランスの音楽サイトで、Najoua Belyzel の "Gabriel" という曲がヒットしているのを知った。ナジュア・ベリゼルはナント出身の女性シンガー(父はモロッコ人、母はエジプト人)。「ガブリエル」 はそのデビュー曲。ビデオクリップはこちら。また羽の付け根が気になってしまった。

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