◆ 春の忙しさも一息ついたので、骨休めにと北海道へ行ってきた。新千歳空港に着いて、バスの発車時刻には間があったので、ロビーをぶらぶらしていると、大きめの水槽が目にとまった。何度も利用している空港なのに、その水槽を眺めた記憶がないのも情けないハナシだが、なにがいるのだろうと近づいてみると、巨大なサカナがうようよしている。あまり馴染みのないやつばかりだ。かなりグロテスクではあるけれど、じっと見ているうちに、意外とカワイイかも? そう思い始めたとき、となりで同じサカナを見ていた小さな男の子がお母さんにこう言った。
◇ 「おっきくって、かわいいね」
◆ お母さんは、そのコトバを繰り返す。
◇ 「そうね、おっきくって、かわいいね」
◆ そうか、おっきくっても、カワイイのはありなんだ。カワイイのはちっちゃいものだと決めつけていたのは、アタマの固くなったワタシだった。反省反省。