MEMORANDUM

  スマート

◆ なにかを書こうと書き始めたのに、書いているうちに、なんだかわけがわからなくなって、書いたものをすべて消すはめになってしまう。そんなことがたび重なると、もっとスマートな頭があればと思いもするけれど、もちろんそれはかなわぬ願い。そう簡単に頭を取り替えるわけにはいかない。あるいは、手元に消しゴムがないときには、消すのをやめて、べつなことを書いたりもして・・・

◆ いま 「スマートな」 と書いた。「利口な」 という意味で書いたのだが、日本語の 「スマート」 にこの意味はまだないのだったか? オンライン辞書には、

◇ スマート【smart】 [形動]
1 からだつきや物の形がすらりとして格好がよいさま。「体重が減って―になる」「―な船体」
2 行動などがきびきびして洗練されているさま。「―な応答」
3 服装や着こなしが気のきいているさま。「―ないで立ち」

『大辞泉』(小学館)

◆ とある。日本語の 「スマート」 は、そのエッセンスを抽出してみるとと、要は 「無駄な部分がない」 といったことになるだろうか? だとすると、「スマートな頭」 といった表現もそれなりに通用するのかもしれない。

◆ とはいえ、英語の smart は、とくにアメリカでは、まず 「頭がいい」 「知能が高い」 という意味で使われているようで、たとえば、こんな記事が・・・

Was Your Meat Smarter Than Your Pet?
(あなたが食べた動物はあなたの飼っている動物より頭がいい?)

◆ これは、ある研究で、羊やら豚やら牛といった家畜は思いのほか知能が高いという結果が出たというハナシで、平易な英語で書かれているので、ぜひ一読をおすすめするが、

◇ Testing the IQ of a sheep may seem laughable. But at the Babraham Institute in Cambridge, England, they know better. One sheep who got a reward every time she recognized a human face correctly on a video screen scored a perfect 50 out of 50.
abcnews.go.com/WNT/Science/story?id=771414&page=1

◆ あるヒツジにヒトの顔を識別するテストをしたところ、満点の結果だったそうな。となると、羊は、犬や猫より頭がいい、といったレベルをはるかに超えて、

◇ I am not smarter than a sheep.

◆ ヒトの顔を覚えるのは、どうも苦手だ。もっとスマートな頭がほしい、と切に願う。

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